461:眼科で視力と眼圧をはかる理由
こんにちは、新宿東口眼科医院です。
最近一段と寒くなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「眼科で視力と眼圧をはかる理由」についてです。
当院では、初診の方やご来院が久しぶりの方は基本的に視力検査、眼圧検査を行っております。その理由は以下の通りです。
【視力をはかる理由】
すべての眼疾患はほとんど視力に影響するため、視力検査の結果は、医師が眼の状態を診断、治療効果の判定をする際の重要な検査データの一つとなります。例えば、目の痛みで受診された時もその原因は様々あり、角膜の傷や、虹彩の炎症、眼圧の上昇なども考えられます。そのような場合には自分では気づかないうちに視力が低下していることがあります。また眼の疲れや痛みが、眼鏡やコンタクトの度数があわないことで引き起こされている可能性もあり、診察の前に視力検査でそれらのことを明らかにしておく必要があります。また、検査をすることで自覚していない眼疾患を発見できることもあります。
【眼圧をはかる理由】
眼圧は一言でいうと眼の硬さのことで、眼の中にある房水の産出量と流出量のバランスによって決まります。眼圧上昇はこの房水流出が何らかの理由で障害されることにより起こります。眼圧に異常があっても自覚症状のない場合が多いため、眼科に来院された際には診察の前に眼圧の検査をし、異常がないかどうか確認します。またお薬によっては眼圧上昇する可能性があるものもあるため、眼圧のチェックを行っております。
緊急な場合や、痛み強い場合、感染性の強い結膜炎が疑われる場合などには、診察を先とし、必要があれば一度診察が終わったあとに検査を行うことや、次回来院時に検査をする場合もあります。
視力検査、眼圧検査は、直接その時の症状とは関係がなくても、測定することによって、ご本人様も気づいていない病気が見つかることもあります。病気の早期発見にも役立つ検査ですので、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。