446:眼科の検査で、機械の中の絵を見る検査は何がわかるの?
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
まだ暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか
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今回のテーマは「眼科の検査で、機械の中の絵を見る検査は何がわかるの」です。
眼科で行う検査に、機械を覗く検査があります。
オートレフケラトメーターと言います。機械の中を覗くと気球の絵が見えてきます。中の気球をぼんやりと見て頂き、他覚的屈折値と角膜曲率半径を測定します。
ぼんやりしていた気球がはっきりと見えてきます。このときに瞳のピントが合う瞬間を調べています。瞳の瞳孔から網膜に光を当てて、反射する光から瞳の屈折を測定します。私たちの眼は入ってきた光を眼の奥にある網膜の細胞が電気信号として脳に伝え、映像を作ります。これが物を見ている状態です。物をはっきり見るためには網膜の上で焦点を結ぶことが必要です。
網膜より手前で結像すると「近視」、網膜より奥で結像すると「遠視」になります。これは光の屈折の度合いの違いによって起こります。このような状態は「屈折異常」と呼ばれ、ものがぼやけて見える原因になります
この検査をすることで、どれくらい屈折異常があるかを調べることができます。検査の結果は視力検査の参考になります。また、眼鏡やコンタクトを作る際にも結果を参照して度数を決定することもあります。検査は1分ほどで終わります。
その他、眼底から反射する光によって眼の濁りが分かります。角膜混濁、硝子体のにごり、水晶体混濁(白内障)の様子を見ることができます。
また、ハードコンタクトレンズの処方の際に、検査員がレンズの動きを調べるために見ることもあります。レンズが動いているか否で適正なカーブか判断する基準になります。