421:左右で視力に違いがあるのが気になります
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
今回のテーマは「左右で視力に違いがあるのが気になります」です。
左右で見え方を比べたとき違いがあると感じたことはあるでしょうか。
なぜ左右で違うのか、どうやったら同じような見え方になるのかお伝えします。
左右の視力の差(屈折状態の差が2D以上)が大きいことを、不同視といいます。通称、がちゃ目です。小児においては5~6%程度の頻度であらわれます。左右で見え方が違うことで、調節のバランスがとれず疲労を訴える場合があります。
<どうやったら左右同じ見え方になるのか>
コンタクトや眼鏡で矯正することで左右の見え方のバランスをよくすることができます。近視であれば凹レンズ、遠視であれば凸レンズで矯正できます。
ただし、不同視を眼鏡で矯正する場合は左右でレンズの厚みが異なるため、レンズを通して見た像の大きさに左右差が生じます。この像の左右差が、不等像視と呼ばれます。一般的に5%以上の像差が出ると、頭痛、眼精疲労、吐き気、歪んだ見え方など影響があるといわれています。コンタクトレンズで矯正する場合は、レンズが眼に直接乗っているため像の大きさにほとんど影響がなく不等像視を引き起こしにくくなるといわれています。
両目とも綺麗に見たい!疲れを軽減させたい!という場合には眼鏡の矯正よりもコンタクトの矯正がおすすめです。
子どもの場合の不同視は、片目で見てもう片方の目を使わなくなってしまい、弱視になるおそれがあります。なので、すぐにしっかり合った眼鏡を作る必要があります。子どもは左右で違う度数の眼鏡でもすぐに慣れるので眼鏡での矯正ができます。
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※ すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください