386:乱視について
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
新緑のさわやかな季節となりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは 「乱視について」 です。
●乱視とは
乱視とは、角膜や水晶体の湾曲が正しい球面になっていないために、
眼に入ってくる光の向きによって、光線の結像位置が変わってしまう状態をいいます。
簡単に説明しますと、目の奥の焦点がひとつにならず、近くも遠くもピントが合わない状態のことを言います。
ただ乱視というのはほとんどの人にあるもので、乱視のある・なしではなく、“どの程度”あるのかが、問題になってきます。
●乱視の原因
乱視の見え方は二重に見える・ブレて見える・ぼやけて見える・光がにじむ・夜見にくくなるなどで、見にくさだけではなく目の疲れの原因ともなります。
角膜や水晶体による歪みが乱視のもととなっていて、大半の乱視の原因は、角膜の歪みによるものです。
まん丸のバレーボールやバスケットボールのような形であれば、どこから光が入っても屈折力は同じになりますが、乱視の方は、ラグビーボールのような状態になっていると考えて頂ければわかりやすいかと思います。
●乱視の種類
乱視はゆがんでいる方向で、直乱視・倒乱視・斜乱視に分けられます。
上下方向につぶれるようにゆがんでいると直乱視、反対に横方向にゆがんでいると倒乱視、
斜めであれば斜乱視になります。
直乱視、倒乱視、斜乱視で見え方は違ってきます。
人間の目では、直乱視が最も多く、倒乱視、斜乱視の順に少なくなります。
●乱視の対処法
乱視は、眼鏡やコンタクトで矯正することができます。
乱視がひどい場合は、眼精疲労や、肩こり・頭痛を引き起こす原因にもなるため、まずは眼科で乱視の矯正度合いをきちんと診察してもらい、患者様に合ったコンタクトレンズや眼鏡を処方してもらいましょう。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
●一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先させてください。