383:緑内障は遺伝するのか
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
5月になり、新生活にも慣れてきた頃ではないでしょうか。
さて、今週のテーマは「緑内障は遺伝するのか」です。
緑内障とは、何らかの原因で視神経が障害され、
視野(見える範囲)に欠損が出る病気です。
緑内障にも種類があり、その原因も様々です。
その原因のひとつに遺伝性もあるということです。
血の繋がった家族や親戚の方に緑内障の方がいるからといって、必ず全員が
緑内障になるわけではありません。
緑内障の方がいる場合の方は、そうでない方よりも、緑内障になる確率が高い
ということです。
以前から、家族性で発症するものがあることが知られており、遺伝的因子と環境的因子の
両方が関係している多因子性・多遺伝子性疾患と考えられています。
まだ数%しかその原因は解明されていませんが、将来の研究が期待されています。
<先天性緑内障>
主に乳児期にみられます。
先天的に眼の構造に異常がある場合に発症します。眼球中の房水の排水溝に
ある前房隅角が発達異常を起こし、房水が流れる繊維柱帯の機能が生まれつき
低下しており、房水を排出する機能が悪くなり、著しい高眼圧となります。
先天性緑内障は、生まれつきだからと言って親からの遺伝とか言うとそうではなく、原因は詳しく分かっていないものの、遺伝子に変異があるとされています。
日本では、40歳を超えると100人に3人は緑内障を発症するといわれております。
決して珍しい病気ではありません。
下記の緑内障チェックを行い、ひとつでも当てはまれば、一度緑内障の
検査をすることをおすすめいたします。また、健康診断で、「視神経乳頭陥凹拡大」
「緑内障疑い」「高眼圧症」等でひっかかった場合も、検査をしましょう。
・緑内障チェック
□40歳以上 □眼圧が高いと言われたことがある
□強度(-6.00D)以上の近視 □疲れやすい
□家族に緑内障の方がいる □糖尿病の方
緑内障の検査のご予約はこちら
(https://www.shec.jp/disease/shec-glaucoma/)
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