379:翼状片について
こんにちは新宿東口眼科医院です。
暖かくなりつつありますが、皆様はいかがおすごしですか。
今週のテーマは「翼状片について」です。
翼状片とは鼻側の結膜が黒目に向かって三角形に伸びてくる病気をいいます。
50歳以上の中高齢者に多くみられます。
原因ははっきりとわかっていません。
屋外で仕事をしている人に多く見られるため、紫外線が原因ではないかと考えられています。
症状としては、結膜が盛り上がってしまうため、ゴロゴロしたり、ゴミが入ったような異物感が感じられます。また、結膜の部分はしばしば充血したように赤くなり、見た目が気になるというかたもいます。
非常にゆっくりと進行するため、症状がなければ放置しても問題ないですが、翼状片が角膜に侵入してくると乱視が出現したり、瞳孔にかかってくると著しく視力が低下しますので、そうなると手術が必要になってきます。
手術では黒目にかかった翼状片を切除します。しかし、再発する場合も多く、その場合若年者で高く、高齢者では比較的低いといわれています。その再発を防ぐために、手術中に抗がん剤を薄めた物を切除した後の結膜にかけると、抗がん剤の働きにより、細胞の異常増殖を止めるので、再発率を低下させることができます。
当院でも手術を行っておりますので、何か気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
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●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
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