366:うつる結膜炎とうつらない結膜炎の違いについて
こんにちは、新宿東口眼科医院です。
寒気いよいよ厳しくなって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「うつる結膜炎とうつらない結膜炎の違いについて」です。
そもそも結膜炎とは、強膜の表面やまぶたの裏側(結膜)が赤くなったり
腫れたりする事です。
うつる結膜炎
●ウイルス性結膜炎
ウイルスに感染することで生じる結膜炎です。流行性角結膜炎と咽頭結膜炎は、
2~3週間程度で治りますが、他の人にうつる事があるので、
お医者さんの許可がでるまでは外出を控える必要があります。
1.流行性角結膜炎
学校などでよく流行するため、「はやり目」ともよばれます。目が赤くなり、
目やにが出て、結膜に白い膜がかかったようになります。
2.咽頭結膜炎
結膜炎の一般的な症状だけでなく、喉の痛みや発熱といった症状も出ます。
学校のプールで感染し流行する事が多いので、「プール熱」とも呼ばれます。
うつらない結膜炎
1)アレルギー性結膜炎
アレルギーを引き起こすものが目に入って起こる結膜炎です。アレルギーとは、
ある特定のものに対して、かゆくなったり赤くなったりするなど、
異常な反応を示すことをいいます。アレルギーを引き起こすもの(アレルゲン)は
人によってちがうので、他の人にうつることはありません。花粉やほこり、
動物の毛など、本 来あまり害のないものがアレルゲンになることもあります。
症状は、目やに、なみだ、目のかゆみや痛み、充血、まぶたの腫れなどです。
アレルゲンに、できる限り触れないようにすることが予防になります。
2)細菌性結膜炎
目に細菌が入って起こる結膜炎です。多くの場合は、目を手で触ったり、
こすったりしたことが原因です。
目にごみが入ったときは、手で触らずに、きれいな水の中でまばたきをしたり、
流れる水で目を洗ったりしましょう。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
●一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも
当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先させてください。