363:まつげエクステによる眼への影響
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
一層寒さをましてきましたが、体調はいかがですか?暖かくしてお過ごしください。
今回のテーマは「まつげエクステによる眼への影響」です。
魅力的な目もとをつくるために、まつげメイクは欠かせません。そのため、より長く、よりボリュームのあるまつげに見せるための商品やメイク法が多く出回っ ています。しかし、その一方で、「商品を使用したらまつげが抜けてしまった」などと訴える女性が増えているのも事実です。過剰なまつげメイクにより引き起 こされる、目の病気に十分注意しましょう。
◆まつげメイクの危険性
エクステやまつげに使用される接着剤や、まつげパーマに使用される液などは、すべて原料に化学物質が使われています。これらが皮膚の薄いデリケートな部分に触れてしまうと、炎症を引き起こす場合があります。
さらに、角膜や結膜にまで至ると、激痛をともなう強い炎症が起こります。
女性の多くがメイク時に使用するまつげメイクアイテムのマスカラも、例外ではありません。マスカラのかけらが目の中に入ってしまうと、目の表面に付着し、眼球を傷つける恐れがあるためです。
◆まつげエクステを行う時に注意すること
大きな問題点として挙げられるのが、きちんと資格を持った方が施術を行っているかどうかにあります。本来であればまつげエクステは美容師の資格がなければできませんが、現状では資格なしで行っている業者も多いですので十分に注意が必要です。
目の周りの皮膚は、体の中でも非常にデリケートな部分のひとつでありますから、細心の注意を持って扱う必要があります。
もしも施術を受ける場合は、接着剤や器具による刺激などで何らかのトラブルが起こりえることを頭に入れておくようにしましょう。
また、トラブルに対応してくれるのかどうかも事前にしっかりと確認する必要があります。
施術後、問題が発生したらただちに眼科医の診断を受けるようにしてください。
まつげエクステについては、できるだけ慎重に考えるようにしましょう。
◆まつげエクステを行った後、以下の症状がある場合は眼科受診をお勧めいたします。
・まぶたが乾燥する、赤くなる
・かゆみがある
・目が痛い、異物感がある、充血している
このような症状がある場合は眼球を傷つけている可能性があり、危険です。
◆おわりに
まつげエクステは、お洒落をする方にとっては魅力的なものではありますが、施術に対しては注意が必要です。
目の周りのデリケートな部分に触れるわけですから、角膜への影響などが懸念されています。
接着剤によるまぶたなどの皮膚のダメージや、角膜の炎症などトラブルになる危険性があり、トラブルの報告件数も増加傾向にあります。
施術を行う際には十分に安全性を確かめて目の安全を守りましょう。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
●一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先させてください。