353:紫外線がもたらす目の影響
こんにちは、新宿東口眼科医院です。
寒くなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「紫外線がもたらす眼の影響」です。
1、白内障
白内障とは水晶体が白く濁ってくる病気です。症状として、光がまぶしくなる、眼がかすむ、ぼやけて見えづらくなるなどがあります。
原因:
紫外線による酸化が大きな原因のひとつだといわれています。
2、翼状片
翼状片とは、白目の組織の細胞が黒目に三角形状に入り込んでくる病気です。充血や異物感などの自覚症状がある場合があります。また、自分の眼を鏡で見て気付くこともあります。
原因:
紫外線の蓄積により特定の部位に炎症が起きるせいだといわれています。
中高年になって突然発症するのではなく、若いころから長時間紫外線を眼に浴びるような環境で過ごしていた方が発症しやすいということがわかっています。
3、加齢黄班変性症
加齢黄斑変性とは、黄斑と呼ばれる部分が異常をきたし視力低下を起こす疾患です。
視力の低下や、物が歪んで見えるなどの症状を訴えます。重篤な視力の低下を引き起こす病気として注意が必要です。
網膜色素上皮が萎縮して視力障害を引き起こす萎縮型と、脈絡膜から伸びた新生血管が出血や滲出物の貯留を引き起こす滲出型に分けられます。
原因:
主な原因として、加齢、ストレス、喫煙、生活習慣病、そして紫外線の刺激によって活性酸素が増えることにより引き起こされるのではないかと考えられています。
4、紫外線角膜炎
紫外線によって角膜に傷がつき炎症を引き起こす疾患です。症状としては、充血、疼痛、流涙、眼瞼膨張、異物感、視力低下などがあります。
原因:
強い紫外線に当たる事により引き起こされます。特に晴天時のスキー場などで白い雪に当たった紫外線が反射して目に入り、炎症を起こすことがあります。この場合は特に雪目と呼びます。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談してください。
●一般の方向けですので医学用語が必ずしも厳密ではありません。
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●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先させてください。