347:暗いところで光が見えるとき
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
空高く澄み渡るこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは、『暗いところで光が見えるとき』です。
眼に光が当たってないにも関わらず、キラキラと光の点滅を感じたり、暗い部屋で突然稲妻のように光が走って見えることを光視症といいます。
これは、網膜に物理的な牽引・圧迫や後部硝子体の移動によって網膜が刺激を受け、実際には存在しない光を感じてしまう症状です。
原因として網膜裂孔・剥離や網膜循環障害、ぶどう膜炎、糖尿病網膜症、網膜色素上皮症などでも生じることがあります。
片頭痛を伴う場合は脳の血管が一時的に痙攣して起こる閃輝暗点と言うものです。
視野の中心付近にギザギザとした歯車状の閃光が出現し、症状は数分から数十分で治まりますが、その後片頭痛、悪心、嘔吐が起こってきます。
これは、脳の血管の病気や過労、睡眠不足などが原因で起こります。
また、頭をぶつけた際に「目から火花がでた」といい、実際,パッと目の前が明るくなったような感じがします。これは、衝撃が網膜の視細胞を刺激し、
光として感じることで起こります。
網膜剥離など重大な病気の場合もありますので、上記のような症状を感じた場合はすぐにご来院頂き、精密検査を行う必要があります。精密検査では、瞳孔を開く目薬を 使用して目の奥隅々まで確認します。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮下さい。
本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません