337:モノが見える仕組み
こんにちは、新宿東口眼科医院です。
気候の不安定な日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「モノが見える仕組み」です。
外界から写った景色は、角膜・前房・瞳孔・後房・水晶体・硝子体の透明組織を通り、網膜面上に像を結びます。
角膜・水晶体には屈折作用があり、ピント合わせを行います。角膜は約40Dの屈折力を、水晶体は約20Dの屈折力を持っています。また水晶体は、毛様体筋を伸び縮みさせることにより、屈折力を変化させる事ができます。近くのものを見るときは水晶体を厚くして近方にピントを合わせ、遠くのものを見るときには水晶体を薄くして遠方にピントをあわせます。水晶体が正しく働くことにより、遠くの景色でも近くの景色でも網膜面上にピントを合わせる事ができます。
瞳孔は、目に入る光量の調節を行います。暗いところでは大きく広がり、できるだけ光を集めようとします。逆に明るいところでは小さく縮み、光の量を絞る働きをします。暗い場所でも明るい場所でもモノが見えるように、明るさの調節を行っています。
網膜は、外界から入ってきた景色を投影するフィルムの役割を果たします。耳側の景色は鼻側網膜に投影され、鼻側の景色は耳側網膜に投影され、上側の景色は下側網膜に投影され、下側の景色は上側網膜に投影されます。網膜に投影された情報は、視神経に集められます。
神経節細胞から出た神経線維は、網膜全体から視神経乳頭に向かって集束します。視神経乳頭は視神経に繋がり、視神経管を通って頭蓋内に入り、視交叉に達します。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
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●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。