翼状片とは | 新宿駅東口徒歩1分の眼科|新宿東口眼科医院
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329:翼状片とは

【翼状片とは】
翼状片とは、白目の表面を覆っている半透明の膜である結膜が、目頭(めがしら)の方から黒目に三角形状に入り込んでくる病気です。翼状片は通常鼻側から角膜に侵入し、中央へ進行するにつれその侵入した方向へ角膜が引っ張られ角膜の乱視が出現します。
さらに翼状片が黒目の中央にまで進行すれば視力は非常に低下します。

【症状】
初期の自覚症状としては充血や異物感などがあります。鏡で自分の目をみれば一目瞭然なので、「白目の一部が黒目に伸びてきた」というように感じられる方が多いです。また、頭痛や肩こりなどの症状が出ることもあります。
中期は翼状片が角膜に侵入するに従って乱視が出現し、視力低下が引き起こされます。
また、後期に瞳孔を完全に覆った場合、視力が失われることもあります。

【原因】
はっきりとした原因はわかっていませんでしたが、最近の研究では、長年にわたって紫外線を浴び続ける人や、ずっと喫煙をしている人などは、発症のリスクが高くなると考えられています。紫外線をたくさん浴びる人の中でも、特に漁師さんやサーファーによく見られるので、潮風も悪いようです。
【検査】
翼状片の診断は細隙灯顕微鏡で、拡大して診ることで判断します。

【治療】
1.点眼治療
軽度の場合はステロイドの点眼薬で炎症を抑えるなどして様子を見ます。

2.手術 自己結膜移植
進行すると視力障害を引きこすので、ある程度進行したものは、手術で切除することになります。角膜に侵入した翼状片の組織を取る手術で入院の必要はなく、局所麻酔をして行います。しかし単純に切除しただけでは再発率50%、特に50歳未満は再発率が高く、多くは手術後3ヶ月以内に再発します。その為、再発を予防する方法として、切り取った結膜部分に自分の正常な部分の結膜を縫い付ける自己結膜移植というやり方があります。また、手術中に抗がん剤を薄めた物を切除した後の結膜にかけると、抗がん剤の働きにより、細胞の異常増殖を止めるので、再発率がさらに低下します。この様な方法を併用すると再発率を数%に抑えることが出来ます。

●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。


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