320:コンタクトレンズと眼鏡の違い
コンタクトレンズと眼鏡はどちらも視力を矯正するものですが、違いはたくさんあります。今回、そのなかでも大きく異なる「安全性・度数・見え方」についてお話します。
1.安全性
一番の大きな違いはこの安全性についてです。
眼鏡はかけることで目に傷がついたりすることはほとんどありません。それに比べて、コンタクトレンズは直接目にレンズをつけるものになるので眼障害のリスクが高くなります。また、ソフトコンタクトの場合は傷がついてもなかなか気づかないことが多いため、しっかりとした使い方やケア、眼科での定期健診が必要となってきます。
2.度数のちがい
コンタクトレンズは直接目にのせますので目とレンズの間には涙があるだけですが、眼鏡は鼻にかけて使います。そのため、レンズと目の間に距離(頂点間距離:12mm)ができます。よって、光学的に同じ度数でも焦点を結ぶ位置が変わるので、近視では眼鏡よりコンタクトレンズの方が少し度数が弱めとなり、遠視では少し度数が強めとなります。
3.見え方のちがい
強度近視の場合、眼鏡だとレンズが厚くなる分、ものが小さく見えます(遠視だとその逆で大きく見えます)。また視線を動かして側方視をしたときにはものが歪んでみえることもあります。もし、左右で度数が大きく違う場合(不同視)には左右でものの大きさが異なり、疲れや頭痛などの原因になります。そのため、眼鏡での矯正が難しくなります。そういう方にはコンタクトレンズが有用になります。