ものもらいは人にうつるでしょうか | 新宿駅東口徒歩1分の眼科|新宿東口眼科医院
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313:ものもらいは人にうつるでしょうか

ものもらいは主に「麦粒腫」と「霰粒腫」という2つの疾患の総称です。

麦粒腫は、睫毛の根元にあるマイボーム腺という油を分泌する腺が細菌感染により炎症を起こし、瞼が腫れてしまう疾患です。
また霰粒腫は、マイボーム腺の出口が詰まって炎症を起こし、肉芽となってしまう疾患です。細菌感染を伴うことはありません。

麦粒腫によるものもらいの場合は、ウイルスではなく細菌が原因であるといえます。細菌には、ウイルス性の疾患ほどの強力な感染力はありません。

眼科的に重要なウイルス性の感染症には、はやり目があります。アデノウイルスが原因であり、、接触感染で広がっていく、ヒトからヒトへの感染力が非常に高い疾患です。ドアノブや駅のつり革などを介してウイルスが広がり、そこから眼をこするなどして感染を起こすため、周囲にうつさないように十分注意して生活する必要があります。

一方、ものもらいは人が皮膚や鼻に持っている黄色ブドウ球菌という細菌が主な原因菌といわれています。黄色ブドウ球菌は健康な人の身体からも検出されうる、自然界に多く存在する細菌です。
体調不良などによる免疫機能の低下、ホルモンバランスの乱れ、体質的なものによってマイボーム腺が細菌感染を起こし、麦粒腫を引き起こします。
ウイルスほどの強力な感染力はありませんが、菌に汚染された目薬を他の人が使ったり、患部に触れたタオルで顔を拭いたりして菌に触れてしまうと、感染を起こすこともあります。患部を清潔に保ち、充分に注意して生活を送りましょう。

 

● 上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
● 一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
● 無断での記事転載はご遠慮下さい。
● 本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。


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