311:視野検査について
こんにちは、新宿東口眼科医院です。
寒い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「視野検査とは」です。
1)視野検査の内容
視野検査とは、見えている範囲を測定する検査です。測定の際は、眼を動かさないようにしていただき検査をします。眼を動かしてしまうと、検査結果が不正確になってしまいます。顔の位置は、顎台などに付けていただき動かないように固定します。また、通常は片眼づつ測定します。検査の指標が見えたらボタンを押していただき、視野の広さや深さを測定します。
2)視野検査で見つかる疾患と異常
緑内障:鼻側階段、Bjerrum 暗点
網膜色素変性症:視野狭窄、輪状暗点
視神経炎:中心暗点
脳腫瘍・脳梗塞など:同名半盲、四半盲
心因性視力障害:らせん状視野
3)視野検査の機械
ハンフリー視野計:静的量的検査です。通常は片目5~10分ほどかかります。静的検査なので、特に初期緑内障の検出に優れています。モードによって、中心30度の視野だけでなく、周辺60度の視野や中心10度のみの視野を測定することもできます。
ゴールドマン視野計:動的量的検査です。通常は片目15~30分ほどかかります。広い範囲の検査を行う事ができます。また、視覚障害者手帳の申請の為にこの検査が必要な場合があります。
FDT:主に緑内障のスクリーニングに使います。コースによって片目40秒~3分ほどかかります。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。