292:当院でできる色覚検査の種類
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
今週のテーマは「当院でできる色覚異常の検査」です。
◆仮性同色法・・・石原式色覚検査、大熊式色覚検査
色覚検査としてよく知られているのが、石原式色覚異常検査です。仮性同色法とも言われており、色覚異常者が区別し難い色の組み合わせを使って、図内の数字などを読み取る検査です。大熊式色覚検査も石原式と同じ仮性同色法です。この検査で色覚異常のスクリーニングができます。
◆ 色相配列検査・・・パネルD-15
パネルD-15は色相配列検査といって、少しずつ色の異なる色票をばらばらにされた状態から順々に並べる検査です。この検査は16色を使います。基準の色票が1つ固定されており、残りの15色を順々に並べていくものです。石原式や大熊式の仮性同色法とは異なり、正常と異常を区別するのではなく、色覚異常の程度を判断する検査です。
●当院でできない検査
◆ アノマロスコープ
アノマロスコープという装置を使って赤い光と緑の光を混ぜ合わせ、黄色と色あわせをする検査です。
色覚異常の確定診断に用います。
◆ランタンテスト
ランタンテストとは、ランタン型の検査機器を用いて、検査色光の色名を答えさせる検査です。
職業適性を検査するのに用います。
※上記2つの検査は当院では行えませんが、医師の診察のもと必要があると判断された場合は、紹介状を書くことも出来ます。わからないことがあれば当院までお気軽にご相談ください。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
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