282:眼圧を測る機械
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
季節の変わり目ですが、皆様体調にはくれぐれもお気をつけ下さいませ。
今回のテーマは「眼圧を測る機械について」です。
1)圧入眼圧計
一定の重さの可動杆を角膜に垂直に乗せ、圧入の程度を測定する方法です。読み取られた値とおもりの種類から換算し、眼圧値を求めます。通常は、患者様に仰向けに寝ていただき測定を行います。
シェッツ眼圧計が代表的です。
2)圧平眼圧計
一定の角膜面積を圧平するのに必要な圧力を求る事により眼圧を測定する方法です。
2-1)Goldmann眼圧計
細隙灯顕微鏡に取り付けて用います。角膜に垂直に押し当てた圧平プリズムを見ながら押す力を調整し、眼圧値を測ります。
座位のまま測定が可能です。また、現在最も正確に眼圧を測定できる方と言われています。
接触式眼圧測定 (アプラネーショントノメーター)
2-2)手持ち式圧平眼圧計
原理はGoldmann眼圧計と同じものですが、持ち運びが可能なものです。往診時や入眠させた小児の眼圧測定などに対して使用することが多いです。
Perkins式、Draeger式などが代表的です。
2-3)電気式圧平眼圧計
先端を角膜に触れさせると、圧を感知し眼圧値がデジタル表示させるものです。大き目のマジック程度の大きさで持ち運びに便利です。
反面、測定制度に関しては低眼圧や高眼圧でばらつきが見られることがあります。
2-4)非接触眼圧計
ごく短時間に空気を噴出し、角膜を一定面積に圧平するのに要する時間や内圧から換算して眼圧を測定する方法です。
点眼麻酔が不要で、測定時間も短いため、スクリーニングとして有用です。しかしGoldmann眼圧計に比べると測定精度はやや低いので、最終的にはGoldmann眼圧計による再確認を行うことが望ましい場合もあります。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
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●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。