281:シルマーテストとは?
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
今回のメルマガのテーマは「シルマーテストとは」です。
シルマーテストは涙液量を調べる検査で、両眼の目尻に専用の試験紙を挟みこみ、5分間に分泌される涙の量を検査します。
主にドライアイなどの涙器疾患の診断に行われます。
涙液量の検査は他にもBUT(涙膜破壊時間)・綿糸法などの種類があり、いくつかを組み合わせて総合的に評価を行っていきます。
「シルマーテストの検査方法」
シルマーテストにはⅠ法・Ⅰ法変法・Ⅱ法があり、それぞれ検査方法が異なります。
・Ⅰ法
涙液貯留量(自然に分泌される涙の量)と、反射性分泌量(試験紙が眼に触れる刺激により
分泌される涙の量)を合わせた涙液量を測定します。
10mm以上を正常、5mm以下を異常とし、5~10mmはグレーゾーンとなります。
・Ⅰ法変法:
麻酔薬を点眼して反射性分泌量を抑制し、涙液貯留量のみを測定します。
反射性分泌が抑制されている分、Ⅰ法より値は低くなります。
当院ではこちらの方法で検査を行っております。
・Ⅱ法
鼻腔粘膜を綿棒で刺激し、最大限の反射性分泌量を測定します。
10mm以下を異常とします。
ドライアイの症状は乾燥感だけでなく、疲労感・異物感・流涙・充血・霧視などさまざまです。当院ではドライアイの診断、点眼薬や涙点プラグによる治療も行っております。気になる症状がございましたら、医師・検査員にお尋ねください。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。