273:ブルーライトカットレンズってどうなの?
こんにちは。新宿東口眼科医院です。
日増しに寒さが加わってまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは『ブルーライトカットレンズ』についてです。
最近良く耳にしますが、詳しく分からないことが多い気がします。
・ ブルーライトとは
人間が見ることの出来る可視光線(約380~810nm)という光の中で波長の短い光(青い光約430~490)のことをいいます。携帯やパソコンのモニターなどの電子機器、LED照明などは明るさを出すためにブルーライトを出しているため目への影響が心配されています。
ブルーライトはパソコンを使用しているとちらついてきたり、まぶしく感じたり眼が疲れるという原因になります。これをカットすることで疲れを軽減するといった効果があります。そのほかにも通常赤色から青色まで幅広かった焦点距離が赤色から緑色までになる為、焦点距離が狭まりコントラストが向上し見やすくなるといった効果もあるそうです。
・ ブルーライトカット
紫外線カットのレンズではブルーライトと波長が違うため防ぐことは出来ません。
ブルーライトを防ぐ方法は大きく分けて二つあります。
① コーティング
ブルーライトを反射するタイプ
レンズは透明ですが、特殊なコーティングを施しブルーライトをカットします。
カット率はカラーレンズタイプよりは低く、裏面反射やゴーストが生じる場合やレンズが青く反射してしまうこともあるようです。
若干黄色みを帯びているものが多いようですがほぼ透明なため、職場などでも幅広く使用しやすいです。対象物の色の変化も少ないのが特徴です。
② カラーレンズ
ブルーライトを吸収するタイプ
レンズ自体に色が付いているため、見た目が気になることや視界が暗くなるといった欠点はあるが、ブルーライトカット率は透明タイプに比べると高いものが多いです。レンズの色の種類や濃度はメーカーによって異なります。
疲れ眼の原因はブルーライトの影響だけではないので、ブルーライトをカットしたからといって完全に治るとも限りません。乾き眼などからも眼の疲れは出てくるので、気になる症状がある場合は早めの受診をおすすめします。
そのほかにも眼鏡を使用していて疲れを感じる方は今使っている眼鏡が正しい度数なのかを一度調べてみても良いかと思います。