260:コンタクトレンズ定期検査の重要性
いかがお過ごしですか、新宿東口眼科医院です。
今回のテーマは「コンタクトレンズの定期検査の重要性です」
☆定期検査の重要性☆
現在調子よく装用していても、角膜に傷がついていたり、眼のトラブルが進行している事があります。特にソフトコンタクトレンズ使用時は、角膜などに傷害が発生したときに、自覚症状が出にくい事が知られています。(バンテージ効果)
レンズを安全かつ快適に使用して頂くためには3ヶ月ごとまたは眼科医からの指示に従って定期検診を必ず受けましょう。定期検査を受けることにより、疾患の早期発見、早期治療が可能になります。
定期検査で見つかる疾患
●角膜潰瘍
コンタクトレンズの使用中に、知らない間に角膜傷害が発生していて、気が付いた時にはそこに細菌が感染を起こして角膜潰瘍になっていたという事もあります。
角膜染色検査を行い傷の有無を検査します。
●巨大乳頭結膜炎
もともとアレルギー素因を持っている人がコンタクトレンズを特にソフトコンタクトレンズを使っている場合、コンタクトに付着した分泌物が新たな慢性的なアレルギー反応を起こし疾患の原因になります。
●角膜新生血管
レンズの装用時間が長いと酸素不足の状態が悪化します。また、装着当初は水分を充分に含んでいたレンズも装用後次第に乾燥してきて、水分が不足してきます。そうなると酸素透過率も低下しますし、レンズが涙を吸収してしまうので、ますます眼の酸欠状態が進行します。
血管が侵入すること自体には、痛みなどの症状が全くありません。血管の侵入を肉眼で確認することも難しいので、自覚症状は無いと言ってもいいでしょう。そのため気付かないうちに障害が進行していってしまうことが多いのです。
自覚症状がある無しに関わらず、定期検診はコンタクトレンズ使用者の眼の健康を守る上で非常に重要な事です。異常を感じたらすぐにコンタクトレンズをはずして眼科での受診をして頂くことはもちろんですが、定期的に検査をすることはとても重要なことなのです。
一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
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●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。