ボクシングと眼疾患 | 新宿駅東口徒歩1分の眼科|新宿東口眼科医院
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247:ボクシングと眼疾患

こんにちは、新宿東口眼科眼科医院です。毎日蒸し暑いですね。皆様いかがお過ごしでしょうか。 今回のテーマは「ボクシングと眼疾患」です。 ボクサーのパンチの威力は500キロとも1000キロとも言われ、高い破壊力を誇ります。 そんなパンチがこめかみや顎、顔の側面を狙って放たれるので、実際に競技をされる方、 部活などでトレーニングをされる方は注意が必要です。 1)眼窩底骨折 グローブをはめた拳による鈍的外傷を受けた際に、眼窩骨壁が打ち抜かれるように 骨折する事があります。眼窩下壁の骨折が一番多いです。目を支える骨が折れることによる眼球の陥没、 骨の折れた部分に外眼筋や眼窩の周囲組織が嵌頓する事による眼球運動障害・複視 (ものが二重に見えること)が主な症状です。 試合の最中に殴られた直後から、眼の動きがおかしい・ものがダブって見える・ 左右の目で像を見ることが出来ず、遠近感が掴めない…といった見え方をするようになった場合には、 疑われる疾患です。 X線やCTでの検査を行い、どの眼窩骨壁が折れどのように筋肉を巻き込んでいるのかを調べます。 そして必要があれば手術を行い、眼窩外に嵌頓した筋や周囲組織を眼窩内に整復します。 2)前房出血 虹彩や毛様体から出血し、前房の中に血液が流出する疾患です。受傷直後から、 軽度のものではまぶしさ、重症のものでは視力低下が自覚されます。 出血をして2~3日の間は、血液が吸収されるまで安静にする必要があります。 虹彩炎が強い場合は散瞳・調節麻痺点眼剤の点眼、出血の吸収を助けるための止血剤の内服なども 行う場合があります。怪我をした1週間以内は再出血を起こす可能性が高いので、 注意が必要です。また外傷性緑内障につながる可能性もあります。 3)外傷性虹彩炎 外傷をきっかけに虹彩が炎症を起こす疾患です。痛み、視力低下、流涙、充血、羞明感などが 自覚症状です。 受傷後2~3日間は安静にする必要があります。また、散瞳薬の処方も行われる場合があります。 前述の前房出血へつながる事もあるので、そうならないよう注意深く経過観察する必要があります。 4)水晶体脱臼 目の中の水晶体を支えるZinn小帯が切れて、水晶体が外れてしまう疾患です。 自覚症状としては視力の低下、単眼複視(片目で見た際にものが二重に見える)が主です。 前房内へ脱臼した場合は虹彩閉鎖による続発緑内障、硝子体内へ脱臼した場合は 毛様体への刺激による虹彩毛様体炎を合併する事があります。 治療としては、脱落した水晶体の摘出・眼内レンズの挿入などの手術が行われます。 眼内レンズはZinn小帯に引っ掛けて固定することができないので、眼球壁に縫い付ける事になります。 5)網膜振盪症 打撲などの衝撃により網膜に浮腫が起こり、網膜に混濁をきたす疾患です。 自覚症状としては視力低下が挙げられますが、症状がない場合もあります。 数日~3週間のうちに浮腫はなくなり、予後は良好といわれています。 しかし前房出血、網膜剥離などを合併する事もあるので、充分な経過観察が必要です。 6)網膜裂孔・剥離 強い衝撃を受ける事により、網膜に裂孔が生じたり、その裂孔から網膜が剥がれていき 網膜剥離になる場合があります。 飛蚊症・光視症・視野欠損・視力低下が主な症状です。 小さな裂孔程度であれば、裂け目が広がらないうちに周辺をレーザーで焼き固める処置を行います。 しかし剥がれた面積が広い場合は、硝子体手術や強膜バックリングによる治療を行います。 これらの手術は、通常1~2週間の入院を必要とします。 上記機材での治療をご希望の方は下記URLへご予約頂きます様お願い申し上げます。 https://www.shec.jp/reservation/index-ippan.html ●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。 ●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。 ●無断での記事転載はご遠慮ください。 ●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。 ※ すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。

診療時間

新宿東口眼科医院は、12/31~1/3を除き年中無休で診察しております。
休日(土曜/日曜/祝日)も診療している一般眼科です。
月~金 日・祝
11:30-13:45
15:00-19:30
=11:00-13:45/=15:00-19:00
=11:00-18:00(昼休みなし)
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アクセス

TEL 03-5363-0507
住所 東京都新宿区新宿3-25-1 ヒューリック新宿ビル9階
最寄り駅 JR新宿駅東口 徒歩1分
丸の内線新宿駅B11出口
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