糖尿病性網膜症とは | 新宿駅東口徒歩1分の眼科|新宿東口眼科医院
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240:糖尿病性網膜症とは

こんにちは、新宿東口眼科医院です。
雨が気になる季節になりましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。さて、今週のテーマは「糖尿病性網膜症について」です。
糖尿病性網膜症とは糖尿病の3大合併症の一つで、我が国では成人の失明原因の第一位となっています。毛細血管が張り巡らされた網膜には栄養を補給する多くの血管が走行していますが、高血糖状態が長く続くとこの血管がもろくなったり、一部が膨らみコブをつくり出血します。また、小さな血管が血栓でつまったり、血流が途絶えた部位に血流を補充するために新しい血管(新生血管)ができてきたりします。この新生血管は非常に脆く、ちょっとしたことで出血を起こす原因ともなります。これらが進行していくと、失明に繋がります。
糖尿病性網膜症の病期は3段階に分けられています。
①第1段階・・・単純糖尿病網膜症
毛細血管がもろくコブ(毛細血管瘤)ができたり、限局性出血や血管からしみだした血漿成分の蛋白や脂質が白斑として沈着します。 この段階では自覚症状は特になく、血糖コントロールと高血圧の管理などの内科的治療を行います。

②第2段階・・・前増殖糖尿病網膜症
毛細血管が部分的に目詰まりします。新生血管、高度の静脈変形なども加わります。 この段階でも自覚症状は特にないので、内科的治療を行うことや、レーザー光線で新生血管を焼く光凝固治療をすることにより、進行を防ぎ失明を回避することができます。

③第3段階・・・増殖糖尿病網膜症
新生血管が発生し、それが破れて出血を起こして硝子体が汚れます。硝子体出血や網膜剥離の原因となります。自覚症状としては黒いものがちらついたり(飛蚊症)、視力の低下、視野が欠けてみえたりします。早い段階では、光凝固治療や硝子体手術で対応します。
検査方法は以下の2つとなります。


眼底検査・・・眼底の状態を詳しく調べます。目薬で一時的に瞳孔を大きく開きますので、光をまぶしく感じたり、近くピントが合わず、 手元が見えにくい状態が数時間続きます。痛みは特になく、個人差はありますが4~6時間頃で薬の効果が切れます。
OCT(光干渉断層計)・・・ 近赤外線を利用した眼底の検査機器で、網膜の断面を観察します。網膜疾患、特に黄斑部病変の精密な診断が早期かつ正確に行うことができます。


検査にかかる費用は、保険適用(3割負担)の場合で2500~3500円になります。検査にかかる時間はおよそ40~60分です。
一般的に糖尿病から糖尿病性網膜症が併発されるには、数年から10年以上といわれていますが、かなり進行するまで自覚症状がない場合もあります。糖尿病性網膜症は早期発見・早期治療がベストです。人間ドックなどで診断された方は、自覚症状がなくても定期的に眼科を受診し、眼底検査を受けることをお勧めします。眼底検査の受診間隔は下記を目安にしてください。
○単純網膜症の初期まで・・・年に1回
○単純網膜症の中期以降・・・3~6ヶ月に1回
○前増殖網膜症・・・状態により1~2ヶ月に1回

●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。


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新宿東口眼科医院は、12/31~1/3を除き年中無休で診察しております。
休日(土曜/日曜/祝日)も診療している一般眼科です。
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11:30-13:45
15:00-19:30
=11:00-13:45/=15:00-19:00
=11:00-18:00(昼休みなし)
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