232:花粉症とは
こんにちは、新宿東口眼科医院です。
ゴールデンウイークはお出かけの予定はありますか? 花粉のピークは過ぎましたが、
気象庁の発表では今年の花粉飛散量は例年の3倍~7倍といわれていました。
今週のテーマはみなさんがお困りの「花粉症」です。
1. 花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となって、
眼の痒み、充血、異物感などのアレルギー症状起こす病気です。
私たちの体は花粉やウィルスなどの異物が体内に入るとそれを取り除こうとするために
体内に抗体を作ります。その抗体(Ige抗体)が働くと神経を刺激する化学物質(ヒスタミンなど)が
放出される為、眼や鼻などにアレルギーの症状が出ます。
日本では約60種類の植物により花粉症を引き起こすと報告されており、
現在、日本人の約20%から40%が花粉症だといわれております。
2.今年の花粉収束状況
今春の花粉の飛散終了は、2月~3月が暖かい日が多く、
昨年より1~2週間早くなるとの見通しです。関東から東北が4月29~30日頃、
北海道は5月30日頃の見込みです。関東から西の地域ではスギ花粉のピークは過ぎており、
現在はヒノキ花粉が多くなっていますので、現在も症状が治まらない方は一度当院へご相談下さい。
予約URL https://www.shec.jp/reservation/index-ippan.html
予約TEL 03-5363-0507
3.スギ花粉の飛散量と症状の関係
関東地方であれば、2月頃からスギ花粉の飛散が始まり4月下旬に飛散が少なくなります。
そして、ヒノキ科花粉の飛散が始まり5月末まで続きます。目の痒み、充血、異物感などの症状は
花粉の飛散量に比例して悪化する傾向にあります。
夏から秋にかけても草花の花粉の飛散により、アレルギーの症状を訴えられ来院される患者様も
多くいらっしゃいます。スギ花粉の時期はもちろん、他の時期でもアレルギー症状の続く方は
是非一度ご相談下さい。
4.花粉症の検査
特異的IgE検査33項目のアレルギーの原因が1度の検査でわかります。
採血量は微量(血清0.5ml冷蔵)で、3割負担の患者さんなら5000円程度の負担
(実施料点数1430点、免疫学的検査判断領144点)で所要日数 5-7日で結果が見られます。
結果はMASTクラスといって0から6までの7段階で示され、
1なら擬陽性、2-6が陽性と判定されます。
検査結果は1週間後にお渡し致します。
看護師が採血しますので、ご希望の方は事前のご予約をお願い致します。
予約URL https://www.shec.jp/reservation/index-ippan.html
予約TEL 03-5363-0507
5.花粉症の対処療法
花粉症の症状が出たら、抗アレルギー作用をもつ目薬を用いた治療が主に行われますが、
かゆみなどの症状が強いときは、ステロイドを含む目薬が使われることもあります。
・抗アレルギー剤
アレルギー反応の発症に関与する体内物質ヒスタミンとその受容体
との結合を阻害し、かゆみや充血などのアレルギー症状を抑える効果
のある点眼薬です。
・ステロイド点眼薬
合成副腎皮質ホルモン(ステロイド)製剤で、抗炎症作用や抗アレルギー作用をもち、
目の様々な炎症を抑える点眼薬です。
ステロイドは、症状を抑える効果は強いのですが副作用として眼圧上昇
を起こすことがあるので眼科に通院しながら注意深く使う必要があります。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。