209:眼球打撲した時の注意
こんにちは。新宿東口眼科医院でございます。
寒い日が続いておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。お体ご自愛くださいませ。
今週のテーマは「眼球打撲したときの注意点」です。
● 眼球打撲による症状や関連疾患
眼球打撲は目に対して強い衝撃 を受 ける こと(転んで眼をぶつけた、球技をしてい てボールが直接当たった、相手の選手と接触した際に眼を強く打ったなど)により血管の損傷や細胞の破壊を生じますので、以下の症状や関連疾患を起こす可能性があります。主に、かすみ、充血、眼痛、前房出血(房水中に血液が溜まっている状態)、虹彩・毛様体炎、物が二重に見える、視力低下などの症状が出ます。かすみや強い眼痛がある場合、眼球内出血による急性緑内障を起こしている可能性もあります。また、打撲後しばらく経ってから、網膜剥離、緑内障、白内障になることもあります。
● 救急処置
まずは打撲した部位近辺を冷たいタオルなどで冷やしてください。内出血を抑制するのが目的です。
● 打撲時の受診の際に気をつけること
外傷の時間、場所、外傷の原因となった物、物はどの方向からどれくらいの距離から飛んできたか、物は清潔であったか、打撲した時は眼鏡やコンタクトをしていたか、急激な視力低下があったか、視力低下は進行したか、両眼か片眼か、外傷前の視力はどれくらいあったか、外傷前から眼疾患があったか、これらを記録した上で眼科を受診し、適切な処置と治療を受けましょう。
●上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。
●無断での記事転載はご遠慮ください。
●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。
※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。