サルコイドーシスとは | 新宿駅東口徒歩1分の眼科|新宿東口眼科医院
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183:サルコイドーシスとは

こんにちは。新宿東口眼科医院です。 暖かくなり、すごしやすい季節になりました。皆様いかが、お過ごしでしょうか。 今回のテーマは「サルコイドーシスとは」です。 1.サルコイドーシスとは サルコイドーシスは、女性に多く、二十歳代で発病する原因不明の全身病で、厚生省の特定疾患医療に指定されている病気です。全身のリンパ節やいろいろな臓器に腫瘍のような塊ができる炎症性の病気で、ぶどう膜炎や網膜静脈炎を併発します。最近とくに壮年期から初老期の人のサルコイドーシスが増加しています。通常は両眼に起こりますが, ときには眼の炎症の程度で左右差の大きい人や, 片眼は正常の人もあります。サルコイドーシスでは眼底に, 直径 1mm以下の小さな斑点状の炎症のある部分(肉芽腫)がたくさんできます。炎症のある範囲が広いほど病気は重症で, 重症の人では早く強力な治療をしないと視力の回復が困難になります。 2.症状 サルコイドーシス発見時は1/3は無症状です。霧視・羞明・飛蚊・視力低下などの眼症状で発見される場合が最も多いです。次いで皮疹、咳、全身倦怠が多く、その他の訴える症状として発熱、体重減少、関節痛などがあります。多くの場合は両眼に起こります。 眼のサルコイドーシスでは, 炎症が起こっていても軽度の場合には,その徴候が患者さんにはほとんど気づかれないことがあります。炎症が強かったり,長い間炎症が続いたりすると、網膜のうちでもっとも視力のよい部分である「黄斑」に浮腫(はれること) が起こり,浮腫が続くと黄斑が障害されて,視力が回復しなくなります。 知らぬ間に視野が欠けはじめて「緑内障」になっていることもあります。緑内障と診断されてから, サルコイドーシスにかかっていることがわかることもあります。サルコイドーシスによる続発緑内障は失明にいたる重篤な疾患です。房水の排出口であるシュレム管になんらかのものが詰まって排出障害を引き起こすものが続発緑内障ですが、サルコイドーシスではシュレム管に肉芽腫ができ、排出障害を引き起こします。そのため眼圧が極めて高く上昇します。 3.治療 サルコイドーシスは現在、原因不明とされているため、治療はせずに多くの症例の場合、経過観察がなされます。息切れ、関節痛、発熱などの重篤な症状は、ステロイド薬を投与して抑えます。ステロイド薬は、検査で血液中のカルシウム濃度が高い場合、心臓、肝臓、神経系に異常がある場合、サルコイドーシスが外観を損なう皮膚病変やステロイド薬の点眼が効かない眼の病気を起こした場合、肺疾患が悪化し続ける場合などにも使用します。ステロイド薬は症状を抑えるのに有用ですが、何年もかけて進行する肺の瘢痕化を防ぐことはできません。虹彩の癒着を抑えるための散瞳薬点眼を行うこともあります。また、硝子体の濁りが激しいときは硝子体の手術をします。サルコイドーシスは三大ぶどう膜炎のひとつでもあります。ぶどう膜炎の治療には、基本的に薬による内科的治療が行われます。慢性の病気ですので根気よく通院・治療を続けることが大切です。ぶどう膜炎の種類や重症度によって治療法や治療の程度は異なりますが、ほぼすべてのケースで抗炎症ステロイド点眼薬が処方されます。 ●一般の方向けですので医学用語は必ずしも厳密ではありません。 ●無断での記事転載はご遠慮ください。 ●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。 ※すでに治療中の方は主治医の判断を優先してください。

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休日(土曜/日曜/祝日)も診療している一般眼科です。
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