うっ血乳頭
※記載内容はあくまで一般的なもので、実際の治療法、治療薬、検査等に関しては、全てご担当した医師が決定するため、記載内容と一致するとは限りませんのでご理解の程宜しくお願い致します※
視神経乳頭に浮腫が起きて拡大し、丸かった境界も不明瞭になります。
(右:正常、左:うっ血乳頭)
うっ血乳頭は、頭蓋内圧が亢進することによって視神経の起始部である乳頭が腫れている状態です。疾患そのものではなく、症候として扱われます。自覚症状は少なく、うっ血状態が長期間継続すると両眼の視力低下や生理的暗点の拡大、眼痛、眼窩痛が生じることがあります。
1. 脳腫瘍や脳出血によるうっ血乳頭
脳腫瘍や脳出血などの疾患によって頭蓋内圧が上昇することが原因となり、うっ血乳頭が引き起こされることがあります。
2. 高血圧
慢性的に血圧が高い状態が続くと、うっ血乳頭が発生することがあります。早期発見と治療が非常に重要です。
原因疾患の治療
うっ血乳頭は疾患に付随する症候であるため、最も重要なのは頭蓋内圧亢進の原因となっている疾患(脳腫瘍や脳出血など)の治療です。
脳腫瘍:摘出や放射線治療、化学療法が行われることがあります。
脳出血:手術や内科的管理によって血腫の排除を目指します。
高血圧:血圧管理が最も重要で、降圧剤を用いて頭蓋内圧の軽減を図ります。
上記の治療は専門的な機器が当院にはない為、紹介になります。
うっ血乳頭は脳内に深刻な病変が存在する可能性を示唆するため、早期に原因を特定し、適切な治療を行うことが非常に重要です。
うっ血乳頭が改善した場合でも、視神経の機能回復を監視するために定期的な眼科検査を行います。進行が見られる場合には、眼科的および神経学的管理が必要です。
上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
医師のご紹介
院長新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)
所属学会
日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴
平成13年 熊本大学医学部卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~新宿東口眼科医院 勤務
平成27年9月 新宿東口眼科医院 院長 就任
掲載インタビュー
常勤長谷川 二三代
(日本眼科学会認定 眼科専門医)