高眼圧症の症状・原因の説明です。
眼圧は高値で、視野は正常で眼底の視神経乳頭に明かな異常がない状態です。眼圧の正常な人より緑内障に移行する可能性が高いので、定期検査が重要です。
高眼圧症とは
眼圧(眼球の硬さ)の正常値は約10~20(単位はmmHg)です。高眼圧症とは、眼圧は高値ですが、視野は正常で眼底の視神経乳頭に明かな異常がない状態です。眼圧が高く視野や視神経乳頭に異常があれば、正真正銘の緑内障です。一方、視野と視神経乳頭に緑内障でよく見られる異常があっても、眼圧が常に正常範囲にあれば、正常眼圧緑内障と言って、本来の緑内障と区別します。
症状
一般に高眼圧症に自覚症状はありません。人間ドックや他の疾患で眼科を受診した際に眼圧を測定し、発見されます。高眼圧症の注意点は、今後緑内障に移行する可能性が眼圧の正常な人より高いことです。緑内障に移行しても最初は自覚症状が全くなく、視野異常や視力低下を自覚した時には、もうすでに緑内障はかなり進行しています。
測定方法
アプラネーショントノメーター
TONOREF III(オートレフケラト/トノ/パキメータ)
治療
健康診断等で、高眼圧症と診断された場合には、眼科医の指示通りに、定期受診して下さい。一般に、眼圧が約22~25なら定期検査のみ、眼圧が約30以上になれば、眼圧を下げる点眼薬が必要となります。点眼薬で、高眼圧症から緑内障に移行するのを防ぐことが可能です。