※記載内容はあくまで一般的なもので、実際の治療法、治療薬、検査等に関しては、全てご担当した医師が決定するため、記載内容と一致するとは限りませんのでご理解の程宜しくお願い致します※
結膜結石とは
結膜結石は、眼瞼結膜の表面にできる白色ないし、黄色をした硬い感じのある砂粒状斑点です。この砂粒状斑点は、炎症により増加した結膜の杯細胞にカルシウムや脂質が沈着したものです。徐々に陥凹部から結膜面に放出してくるため、異物感を感じるようになります。人により10個以上できることもあります。
主な原因
感染・アレルギー・ドライアイなど多岐にわたり、特定されないことも多く、従って一般になかなか治らず、長期の点眼加療が必要です。結石ができやすい体質と推定される患者様もあります。
主な自覚症状
結膜の奥のほうにあるときは何の障害もありませんが、表面に出てくるとゴロゴロとした異物感が出てきます。また、結石が角膜の上皮にあたり傷が付くと、痛みで目が開けられなくなったり充血することがあります。
結膜結石の診断
眼科外来での診察で、まぶたの形状、まつ毛が角膜に接触していること、角膜の傷の程度などを診断します。常時まつ毛が角膜に接触している場合のほかに、眼球運動やまばたきの強さ次第で、まつ毛が角膜に接触する場合があります。
治療法
自然に(また、洗眼や点眼などによって)結膜から脱落することがあるため、2~3日様子を見て、良くならないようであれば摘出します。結膜結石を完全に消失、治癒する治療法は難しいため、対症療法(目薬)が主体となります。必要ならば除去する場合がありますが、異物感、違和感がなければ治療の対象にならない場合もあります。再発した場合は再度受診してください。新たに露出した結石を摘出します。根本的な治療は、元にある慢性結膜炎を治すことですが、その原因は特定されないことも多く、従って治りにくい為、長期の点眼加療が必要です。治療には抗菌薬が用いられる事が多いです。