※記載内容はあくまで一般的なもので、実際の治療法、治療薬、検査等に関しては、全てご担当した医師が決定するため、記載内容と一致するとは限りませんのでご理解の程宜しくお願い致します※
色覚異常の説明です。
新宿東口眼科医院では、石原色覚検査表、新色覚異常検査表、パネルD-15追加による検査をおこなっております。
色覚異常とは
色覚異常とは色の見え方・感じ方が、多くの色覚正常といわれる人とは異なっている状態をいいます。日本では男性の約20人に1人、女性の約500人に1人、人数にすると全国に300万人以上いるとされています。病気や加齢などによる後天性のものもありますが、そのほとんどが先天性のものです。
色覚異常の特徴
人間の網膜には、視細胞という細胞があり、視細胞は、錐体細胞と杆体細胞という2つの細胞に分かれます。そのうち、錐体細胞はL錐体・M錐体・S錐体と3種類あり、この3種類の組み合わせで、さまざまな色を感じることができるのです。この錐体細胞のいずれか、あるいは全てが欠損して不完全で起こる色の感じ方の異常を色覚異常と言います。また色覚異常は、すべてが白黒に見える状態ではなく、色覚に異常があっても区別のつきにくい色があるだけで、目に写る風景はカラーの映像です。
色覚異常者が区別しにくい色の組み合わせの例
色覚異常者が区別しにくい色の組み合わせの例
■■ | 赤と緑 | ■■ | 緑と茶 |
■■ | 橙色と黄緑 | ■■ | 青と紫 |
色覚異常の原因
色覚の異常には、先天性と後天性があります。先天性の場合は原因が遺伝的なもので、色覚異常の程度は変化せず、また色覚以外の視機能は問題ないことがほとんどです。
後天性の場合は、さまざまな原因が考えられますが、主なものを上げると、白内障、緑内障、網膜病変、視神経病変、大脳性病変、心因性要因、視覚中枢の加齢変化などがあります。それらの一つの症状として、色覚に異常が現れるのです。ですから色覚以外の視力や視野にも影響が出たり、病気の状態によって色の見え方が変わったりすることがあります。
後天性の場合は、さまざまな原因が考えられますが、主なものを上げると、白内障、緑内障、網膜病変、視神経病変、大脳性病変、心因性要因、視覚中枢の加齢変化などがあります。それらの一つの症状として、色覚に異常が現れるのです。ですから色覚以外の視力や視野にも影響が出たり、病気の状態によって色の見え方が変わったりすることがあります。
色覚異常の検査
石原式色覚検査表(仮性同色法)
色覚の検査としてもっともよく知られているのが、この検査です。色覚異常者にとって区別しにくい色の組み合わせを使い、隠れている数字や文字を読み取るテストです。パネルD-15テスト(色相配列試験)
パネルD-15と呼ばれるテストは、色相環を色の似ている順に並べていくテストです。15個のパネルを並べ替える簡単なものですが、仮性同色表とは違って正常と異常とを区別するためのものではなく、異常の程度を知る検査として大変重要視されています。アノマロスコープ(色あわせ試験)
純粋な黄色い光と同じ色を、赤と緑の光を混ぜて作ります。混合の割合により、色覚異常の型を鑑別することが出来ます。数ある色覚異常の検査の中で、唯一確定診断ができる検査です。当院では、詳しい検査、または確定診断が必要な場合、検査可能な施設への紹介を行っています。ランタンテスト
色光などの色指標を与え、色名で答えさせるものです。鉄道、船舶、航空等の職業適性判定検査として使用されます。当院では、こちらの検査が必要な場合、検査可能な施設への紹介を行っています。色覚異常の治療
先天色覚異常の場合、現在のところ治療法はありません。後天色覚異常の場合は、眼疾患の治療により治ります。色が見やすくなるメガネなどがありますが、それらを用いると、確かに特定の色を見分けやすくなることがあります。しかし、特定の色以外は逆に見にくくなるため、実用性は限られています。