※記載内容はあくまで一般的なもので、実際の治療法、治療薬、検査等に関しては、全てご担当した医師が決定するため、記載内容と一致するとは限りませんのでご理解の程宜しくお願い致します※
硝子体混濁とは
硝子体混濁とは、本来透明である硝子体に何らかの原因で濁りが生じることです。
硝子体混濁の特徴
硝子体の濁りによって光が遮られるため、飛蚊症や、視力障害を起こす場合もあります。
硝子体混濁の原因
強度近視や老化による硝子体の液化などの病的でないものや、ぶどう膜炎などの炎症性疾患が最も頻度の高い原因です。その他に網膜剥離や硝子体出血など、原因は様々です。
硝子体混濁の検査
視力検査と眼圧検査をしてから眼底検査をします。
検査の前に目薬をさして瞳孔を開きます。まぶしさを感じたり、近くが見えづらくなる状態が3時間から6時間ほど続きますが、自然に元に戻ります。
硝子体混濁が強い場合は通常の眼底検査が難しいため、光干渉断層計によって網膜の状態を確認します。
血液検査や胸部X線検査、ツベルクリン検査などを行って全身疾患の有無から原因を調べる必要がある場合、内科や呼吸器科など眼科以外の科に受診してもらうこともあります。また硝子体の一部を手術によって切り取り生体検査を行い原因を特定する手法もありますが、その場合は大学病院等を紹介させて頂く様になります。
眼底検査
眼底にある網膜やその手前にある硝子体の状態をくわしく調べるために行います。検査の前に目薬をさして瞳孔を開きます。まぶしさを感じたり、近くが見えづらくなる状態が3時間から6時間ほど続きますが、自然に元に戻ります。
硝子体混濁が強い場合は通常の眼底検査が難しいため、光干渉断層計によって網膜の状態を確認します。
OCT(光干渉断層計)
OCT(Optical Coherence Tomography: 光干渉断層計)とは、網膜の断層画像を撮影する検査です。このOCT検査により、診察だけでは分かりにくい網膜の状態を明らかにし、網膜の病気に対する治療方針の決定や、治療効果の判定に役立てることができます。血液検査や胸部X線検査、ツベルクリン検査などを行って全身疾患の有無から原因を調べる必要がある場合、内科や呼吸器科など眼科以外の科に受診してもらうこともあります。また硝子体の一部を手術によって切り取り生体検査を行い原因を特定する手法もありますが、その場合は大学病院等を紹介させて頂く様になります。
硝子体混濁の治療
真菌性眼内炎には抗真菌薬投与、ぶどう膜炎には抗ウイルス薬投与といった混濁の原因疾患の治療が基本です。しかし、非感染性のものでは、原因疾患の特定は容易でないことも多く、主に対症療法として、ステロイド薬や免疫抑制薬の投与を行います。硝子体への手術が必要な場合は大学病院等他院を紹介させて頂く様になります。
関連疾患
上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。