※記載内容はあくまで一般的なもので、実際の治療法、治療薬、検査等に関しては、全てご担当した医師が決定するため、記載内容と一致するとは限りませんのでご理解の程宜しくお願い致します※
黄斑円孔は、中心窩の網膜に穴があいてしまう病気です。
新宿東口眼科医院では、散瞳眼底検査、OCT(光干渉断層計)による検査を施行し、経過を見てあるいは直ちに、硝子体手術を多く行っている病院に紹介します。
黄斑円孔とは
網膜は眼の一番奥の視神経の集まっている組織で、光を感じ取る役割をします。その網膜の中に、物体を特に鮮明にはっきりと感じることのできる部分があり、それを黄斑といいます。
黄斑円孔とは、黄斑部の網膜に穴が開く病気です。
黄斑円孔とは、黄斑部の網膜に穴が開く病気です。
網膜の写真(右目)
黄斑円孔の主な原因
黄斑円孔の原因は、眼の老化(特に加齢による硝子体の変化)が主な原因です。網膜と硝子体が接する部分を硝子体皮質といいますが、これが加齢により張力が加わります。網膜と硝子体皮質は中心部で接着しているため、引力が加わることによって黄斑部網膜に亀裂が入り、黄斑円孔ができると考えられています。
黄斑円孔の主な自覚症状
中心部に穴が開くので、視力低下(矯正しても視力が上がらなくなる)や、視線の中心がゆがんで見えるといった自覚症状が挙げられます。
黄斑円孔の主な検査方法
眼底検査
眼底にある網膜の状態を詳しく調べるために行います。検査の前に目薬をさして瞳孔を開きます。まぶしさを感じたり、近くが見えづらくなる状態が約5~6時間(個人差があります)続きますが、自然に元に戻ります。
OCT(光干渉断層計)検査
OCT(Optical Coherence Tomography: 光干渉断層計)とは、網膜(カメラで例えるとフィルムにあたる部分)の断層画像を撮影する検査です。このOCT検査により、診察だけでは分かりにくい網膜の状態を明らかにし、網膜の病気に対する治療方針の決定や、治療効果の判定に役立てることができます。黄斑円孔の主な治療方法
硝子体手術を行います。網膜に付いている硝子体を切除し、内境界膜を除去して、眼内にガスを注入します。
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1. 眼球に3つの小さな穴をあけ硝子体カッターで硝子体を取り除きます。
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2. 黄斑の周りに付着している薄い膜を除去します。
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3. 網膜の他の部分に裂け目がある場合は、レーザー凝固を行います。
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4. 目の中に空気や膨張性のガスを入れます。気体のふくらむ力を利用し円孔が閉じるように、手術後は約1週間うつぶせ姿勢が必要になります。ガスは自然に吸収され、眼内に分泌される房水と置き換わります。