※記載内容はあくまで一般的なもので、実際の治療法、治療薬、検査等に関しては、全てご担当した医師が決定するため、記載内容と一致するとは限りませんのでご理解の程宜しくお願い致します※
網膜静脈閉塞症とは、網膜静脈の血液の流れが、何らかの原因で途絶えてしまう病気です。
新宿東口眼科医院では、散瞳眼底検査、OCT(光干渉断層計)、蛍光眼底検査により、病態を把握し、必要に応じ、光凝固術を施行しております。
新宿東口眼科医院では、散瞳眼底検査、OCT(光干渉断層計)、蛍光眼底検査により、病態を把握し、必要に応じ、光凝固術を施行しております。
網膜静脈閉塞症とは
網膜静脈閉塞症とは、網膜の静脈(血管)が詰まり血液が流れなくなる症状を言います。静脈閉塞が起きた場所によって、病状は異なります。視神経乳頭から4方向に大きく枝分かれしている静脈のうちのいずれかに閉塞が起こった場合を「網膜静脈分枝閉塞症」と呼び、乳頭部で静脈の根元が閉塞した場合を「網膜中心静脈閉塞症」と呼びます。
眼底写真(右眼)
網膜の写真を撮ったものです。
網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)
網膜分枝静脈閉塞症は、視神経乳頭から4方向に大きく枝分かれしている静脈のうちのいずれかに閉塞が起こります。出血や腫れが中心部に及んでくると、視力も低下します。糖尿病とならんで、眼底出血を起こす代表的な病気です。網膜中心静脈閉塞症(CRVO)
網膜中心静脈閉塞症は、血圧の急激な変動や、あるいは血管そのものの炎症によって静脈の根元が閉塞してしまい、浮腫や出血を起こします。影響は網膜全体に及ぶため、視力が障害されます。合併症としては重度の視力低下のほか、眼内出血、緑内障があり、失明に至ることもあります。網膜静脈閉塞症の主な原因
網膜静脈閉塞症は、高血圧の50歳以上の方によく見られます。これは、高血圧は網膜の血管に影響されやすいためです。高血圧のほかに、血管の炎症や糖尿病などの血栓がつまりやすい病気がある場合にも、発症しやすくなります。
網膜静脈閉塞症の主な自覚症状
主な症状には急な目のかすみ、視野欠損、視力低下などが挙げられますが、静脈閉塞が起きた場所によって視力への影響に大きな差があります。自覚症状が全くない場合もあります。
網膜静脈閉塞症の主な検査方法
眼底検査 | 眼底にある網膜の状態をくわしく調べるために行います。検査の前に目薬をさして瞳孔を開き、検眼鏡を通じて主に視神経や網膜を観察する検査です。眼底疾患の有無を調べることが出来ます。 |
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蛍光眼底検査 | 蛍光剤を血管内に送り込み、眼底の血流状態を写し出す事が出来るため、上記の眼底検査よりも精密な眼底写真を撮る事が出来ます。 |
OCT(光干渉断層計) | 近赤外線を利用した眼底の検査機器です。網膜の断面の観察ができ、網膜疾患、特に黄斑部病変の精密な診断が早期かつ正確に行うことができます。 |
網膜静脈閉塞症の主な治療方法
一般に、発症した直後の急性期には、血流循環改善薬などの内服治療が行われます。また、眼底出血や浮腫、血管新生緑内障を予防するため、レーザー治療を行うことがあります。最近では硝子体を切除する手術によっても、視力の改善が得られることが報告されています。また、眼球注射でも効果があると言われています。発症直後はできるだけ早く治療を開始することが大切です。