薬なし版 | 新宿駅東口徒歩1分の眼科|新宿東口眼科医院 - Part 4
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角膜潰瘍

※記載内容はあくまで一般的なもので、実際の治療法、治療薬、検査等に関しては、全てご担当した医師が決定するため、記載内容と一致するとは限りませんのでご理解の程宜しくお願い致します※
角膜潰瘍
角膜潰瘍 とは、外傷や、ウイルス・細菌により感染を起こし、角膜の組織が部分的に表層から実質にかけて欠損している状態を指します。
新宿東口眼科医院では、主に点眼治療ですが、症状により内服薬も処方いたしております。

角膜潰瘍とは

角膜の表面の上皮がめくれる角膜びらんとは異なり、その奥の角膜実質にも、濁ったり薄くなったりといった影響が出ている場合を角膜潰瘍と言います。角膜の病気としてはかなり重症で、すぐに治療をしなければなりません。

角膜潰瘍

角膜潰瘍の主な自覚症状

角膜には、三叉神経が分布しており、体の中で最も知覚が鋭敏なところです。
そのため、角膜に炎症が起こると「激しい目の痛み」を感じます。痛みに伴って大量に涙が出て、黒目を囲むように白目も充血します。炎症が続くと角膜はしだいに濁っていき、潰瘍ができます。病変の部位や大きさによっては、視力が低下します。また、潰瘍が深くなって、角膜に孔が開くこともありますが、これを「角膜穿孔」といい、場合によっては失明することもあります。

角膜潰瘍の種類による原因・治療法・注意点

著原因によって、大きく分けると次の三つに分類することができます。

原因 治療法 注意点
外傷性 コンタクトレンズの不適切な装用、草木で目を突くなどして角膜に傷がつき、そこから細菌が感染。原因となる細菌としては、ブドウ球菌や連鎖球菌、緑膿菌などが代表的。 病変部の角膜を擦過して、原因となっている菌を調べ、その菌に対して最も有効な抗生物質(抗菌薬)の点眼。症状が強い例では、同時に、抗生物質の内服薬も用いる。 コンタクトレンズを装用したあと、ゴミ、草木などが目に入ったりして、その後、痛みが1日以上続いたり、痛みが増すようであれば、早急に眼科を受診してください。
感染性 フサリウム、アスペルギルスなど、いろいろな種類の真菌。これらは動植物に存在していること が多く、草木で目を突いたり、動物の毛が目に入ったことが原因で感染。また、目の治療にステロイド薬を使用している人、体が衰弱している人は、免疫機能が 低下するため、真菌に感染しやすくなる。 抗真菌薬の点眼と内服。抗真菌薬の内服は、6か月間など長期にわたって続ける必要があるため、薬に対するアレルギーや、肝機能・腎機能障害を起こさないように、定期的にチェックしながら使用する。 特にステロイド薬を使用している人や、体力が落ちている人は、目の症状に注意する必要があります。また、コンタクトレンズは正しく使用し、動植物と接触する機会が多い人は、目の保護を心がけてください。
非感染性 【角膜辺縁潰瘍】
まぶたの縁などに存在しているブドウ球菌に対する、アレルギー反応。
抗生物質やステロイド薬の点眼 いずれも、ほとんど両目に起こりますが、頻度の高い病気ではありません。
【蚕食性角膜潰瘍】
角膜組織が融解して、角膜の周辺部に潰瘍ができるもので、慢性関節リウマチなどの自己免疫疾患に合併する例もある。
ステロイド薬の内服、点眼または手術療法

関連疾患

角膜びらん

※記載内容はあくまで一般的なもので、実際の治療法、治療薬、検査等に関しては、全てご担当した医師が決定するため、記載内容と一致するとは限りませんのでご理解の程宜しくお願い致します※
角膜びらん
角膜の表面の上皮が部分的にとれた状態を「びらん」といいます。
新宿東口眼科医院では、抗菌点眼薬、抗菌薬の眼軟膏での治療を行なっております。

角膜びらんとは

角膜の表面の上皮が部分的にとれた状態を「びらん」といいます。角膜潰瘍と違い軽症で、視力障害の後遺症は残らないのが一般的ですが、この角膜びらんを繰り返す再発性角膜びらんという状態になる人もいます。

角膜上皮びらん 角膜上皮の欠損
再発性角膜びらん
(角膜上皮剥離)
角膜上皮びらんが突発し、治癒後もしばしば再発を繰り返す疾患
角膜ジストロフィー 白い不透明な無機物が角膜に沈着して両目の角膜が白濁する遺伝性の病気です。左右の目の同じ位置に、対称的に白濁点が現れます

角膜びらんの主な原因

多くは外傷、異物飛入、コンタクトレンズ障害など、外的な要因で起こります。また、糖尿病や角膜ジストロフィーなどの内的な要因でも起こります。(糖尿病においての眼の合併症としては網膜症がよく知られていますが、糖尿病の人では普通の人と比べて角膜の上皮が脱落しやすくなっています。)

角膜びらんの主な自覚症状

眼のころつき、痛み、白眼の充血が起こります。涙もたくさん出ますが、目やにはあまり出ません。再発性角膜びらんの人はこれらの症状がとくに強く、また、朝起きた時に突然起こるのが特徴です。

角膜びらんの主な治療方法

症状が非常に軽い場合は、感染予防の抗菌点眼薬をするだけということもありますが、通常は抗菌薬の眼軟膏(がんなんこう)を塗布して、眼帯をします。びらんの大きさにもよりますが、通常は数日で治ります。
再発性の場合は、1回ごとの治療は単純なびらんと同じですが、より痛みが強く、また、いったん治った直後に再発することもあるため、治療的に保護用のソフトコンタクトレンズを使用することもあります。

関連疾患

角膜ヘルペス

※記載内容はあくまで一般的なもので、実際の治療法、治療薬、検査等に関しては、全てご担当した医師が決定するため、記載内容と一致するとは限りませんのでご理解の程宜しくお願い致します※
角膜ヘルペス
角膜ヘルペスの解説です。新宿東口眼科医院では抗ウィルス点眼薬の点眼治療を行っております。

角膜ヘルペスとは

ヘルペスウィルスが、眼の角膜に病気をおこすものを角膜ヘルペスといいます。
ヒトに関係するヘルペスウィルスには8種類ありますが、角膜ヘルペスをおこすのは、ほとんどが単純ヘルペスウィルス1型で、口や顔に小さな水ぶくれを作るのと同じウイルスです。ヘルペスウィルスの感染のしかたには特徴があります。ほとんどの人が子供の頃ヘルペスウィルスに感染しています。約1割の人では結膜炎などをおこしますが、約9割の人は症状がないままで、感染に気づきません。 感染後、目の奥にある三叉神経節に住み着きます。たいていの人が、その状態のまま一生を終えます。 ところが、ストレス・つかれ・発熱などがきっかけとなってウィルスが目覚めて角膜の表面に出てくると、全体の約0.05%が角膜ヘルペスを発症します。他の目の病気とは異なり、 よく再発することが特徴で、感染症の中でも失明率が高いといわれています。他の人に伝染することはあまりありませんが、ウイルスに対して抗体を持っていない乳幼児に対しては注意が必要です。患者さんが自分の目を触った手で、乳幼児に触れることで感染させる可能性があります。

角膜ヘルペス

角膜ヘルペスの分類

角膜炎のおこる場所によって、上皮型、実質型、内皮型と分けます。 よくある上皮型と実質型について説明します。

上皮型

ウィルスが角膜の最も外側の上皮層で活発に増えて、感染した上皮の細胞が抜けます。 樹木の枝のように見えるので、樹枝状角膜炎と呼ばれています。樹枝状の端がこぶのように大きくなっています。
確定診断には、病変部をこすりとってそこにウィルスがいるかどうかを調べますが、 特徴的な形から細隙灯顕微鏡の検査でほぼ診断できます。上皮層にヘルペスウィルスが感染して、樹木の枝のような形をつくっています。

実質型

ウィルス感染後、角膜の中心層である実質層でウィルスに対する免疫反応が起こり実質に炎症が起こります。 その部分の角膜が円く腫れて濁ってきます。別名円板状角膜炎といいます。
実質層が腫れて、白く濁っています。

角膜ヘルペスの主な自覚症状

涙が出る、まぶしい、コロコロする、みにくい、黒目のまわりが充血するなどの症状があります。ほとんどの場合、片方の目だけに起こります。

角膜ヘルペスの主な治療方法

薬による治療が中心です。処方に従って、きちんと治療を続けることが大切です。

上皮型

ヘルペスウィルスの増殖を抑えるために抗ウィルス薬を用います。 また、細菌感染が起きないように抗菌薬の点眼も使います。

実質型

ウィルス増殖と炎症を抑えるためにステロイドと抗ウィルス剤を治療に使います。 ステロイドの使用は正しく行わないと、逆に角膜の病変が悪化することがあります。角膜に濁りが残ると視力回復が難しくなります。 視力が著しく下がった場合、角膜移植が必要となることがあります。

ヘルペスウィルスは、治療で症状が消えても神経の奥に潜んでいるため、しばしば再発を起こします。その都度きちんと治療することが大切です。再発を完全に防ぐ方法はありませんが、発症の誘因と思われる体調不良などを起こさないように 規則正しい生活を送ることが予防につながります。

関連疾患

アカントアメーバ角膜炎

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アカントアメーバ角膜炎
アカントアメーバ角膜炎の症状・原因の説明です。アメーバに対する特効薬がないため、抗真菌薬を使用しますが、それに加えて感染した角膜表面を何度も削る治療を併用する必要があります。おかしいと思ったら、早目の眼科受診をお薦めいたします。

アカントアメーバ角膜炎とは

アメーバの一種であるアカントアメーバが角膜に感染して起こる病気です。ソフトコンタクトレンズ使用者に多く感染します。
アメーバは大変感染しにくい病原体です。
正しくコンタクトレンズを使用していれば、感染することは ほとんどありません。
しかし、感染すると診断・治療は困難を極めます。
アカントアメーバ角膜炎
アカントアメーバ角膜炎(重症)

アカントアメーバ角膜炎の原因

アメーバで汚染されたコンタクトレンズを使用することによって生じます。汚れたレンズや保存ケースに付着したアメーバが細菌を餌にして増殖します。このアメーバが角膜の小さな傷から中に入り込み感染します。

アカントアメーバ角膜炎の主な自覚症状

眼の強い痛み、涙目、白眼の強い充血が特徴です。軽度ですが、目やにも出ます。視力の低下は初期は軽度ですが、徐々に見えにくくなり、進行すると重度の視力障害になります。通常は片眼のみに起こる疾患です。

アカントアメーバ角膜炎の主な検査方法

角膜の悪くなっている部分をこすり取って、アカントアメーバを検出します。しかし、特殊な病原体で珍しい病気であるため、大きな総合病院でも検査が困難なことが多いようです。  (当院では行っておりません)

アカントアメーバ角膜炎の主な治療方法

アメーバに対する特効薬がないため、抗真菌薬を使用しますが、それに加えて感染した角膜表面を何度も削る治療を併用する必要があります。根治には何カ月もかかることがまれではありません。どうしても治らない場合は、角膜移植を余儀なくされる場合もあります。(当院では主に薬での治療になります。)

アカントアメーバ角膜炎の予防

この病気は予防することが大切といえます。
  • コンタクトレンズの使用期間を守る。
  • 決められたケア方法を守る。 汚れたレンズケースは早めに取り替える。
  • 異常を感じたら早めの眼科受診、定期検査を受ける。
  • 眼鏡とコンタクトレンズを併用する。

関連疾患

花粉症

※記載内容はあくまで一般的なもので、実際の治療法、治療薬、検査等に関しては、全てご担当した医師が決定するため、記載内容と一致するとは限りませんのでご理解の程宜しくお願い致します※
花粉症
花粉症は、スギやヒノキなどの植物の花粉が人間の体内にはいってしまい、その異物を体外に取り除こうとするために起こるアレルギー症状のことをいいます。新宿東口眼科医院では、症状を緩和するための点眼薬、内服薬を処方しております。

花粉症とは

花粉症は、スギやヒノキなどの植物の花粉が人間の体内にはいってしまい、その異物を体外に取り除こうとするために起こるアレルギー症状のことをいいます。今では10人に1人が花粉症といわれているほどです。さらに花粉症の人は年々増加をしています。
花粉症

花粉症の症状

くしゃみ・鼻みずなどの鼻の症状だけでなく、目の症状(かゆみ、なみだ、充血など)を伴う場合が多く、その他にノドのかゆみ、皮膚のかゆみ、下痢、熱っぽい感じなどの症状が現れることがあります。
花粉症

花粉症の予防方法

花粉を浴びないことが1番の予防法ですが、ほとんどの人が不可能です。以下項目を参考に、なるべく花粉を回避しながら、上手に花粉の時期を乗り越えましょう。

  • 外出時はマスク、眼鏡、帽子、マフラーを着用しましょう
  • 花粉を家の中に入れないようにしましょう
  • たばこ、お酒は控えましょう
  • バランスのとれた食生活を送りましょう

花粉症の主な治療方法

抗アレルギー作用をもつ目薬を用いた治療が主に行われますが、かゆみなどの症状が強いときは、ステロイドを含む目薬が使われることもあります。この目薬は、症状を抑える効果は強いのですが、副作用として眼圧上昇を起こすことがあります。そのため、眼科に通院しながら注意深く使う必要があります。あらかじめ季節が判明しているときは、かゆみなどの自覚症状が出現する前に目薬をつけ始めることで、症状の出現を予防したり、軽くしたりすることができます。
新宿東口眼科医院では、症状を緩和するための点眼薬、内服薬を処方しております。お気軽に症状についてご相談ください。

関連疾患

眼瞼痙攣

※記載内容はあくまで一般的なもので、実際の治療法、治療薬、検査等に関しては、全てご担当した医師が決定するため、記載内容と一致するとは限りませんのでご理解の程宜しくお願い致します※
眼瞼痙攣
眼瞼痙攣とは、眼輪筋(まぶたを閉じる筋肉)が不随意に収縮する病気です。
新宿東口眼科医院では、点眼治療ボツリヌス療法を行います。

眼瞼痙攣とは

眼瞼痙攣
まぶたは、主に眼瞼挙筋が収縮することによって、瞼板が持ち上げられて開きます。
眼輪筋(まぶたを閉じる筋肉)が自分の意思とは関係なく収縮する病気です。
結膜炎角膜炎異物の侵入ドライアイ、ヒステリー、チック(子どもの一種の癖のようなもの)などで起こるけいれんとは全く別のけいれんです。「本態性眼瞼痙攣」とも呼ばれます。
40~70歳の中高齢者で発症することが多く、男女の比率はほぼ1対2で女性に多くみられます。

眼瞼痙攣の主な原因

明らかな原因は不明ですが、何らかのストレスが考えられます。
眼輪筋を含めて顔の筋肉は脳から出る顔面神経によって制御されていますが、両側性の眼瞼けいれんの原因は、顔面神経に指令を与える脳の深部(大脳基底核(だいのうきていかく))の異常とされます。
一方、片側性のものは脳を離れたあとの顔面神経が、筋肉へ至る走行経路の途中で血管や腫瘍(しゅよう)などに圧迫されて発症します。
また逆に、神経には異常がなく、眼球に異常があってまぶたが開きにくいこともあります。線維束収縮は、ごく一部分の神経の表面の被膜が障害されて起こります。

眼瞼痙攣の主な症状

初めは下眼瞼がぴくぴくすることから始まりますが、次第に上眼瞼に移行します。
その後、眩しさを感じまばたきが増加したり、明るいところで異常に眩しさを感じたり、さらに指でまぶたを持ち上げないと見にくいなどの症状が出てきます。症状が重くなると、自分の意思ではまぶたをあけることができなくなり、視力には問題ないのに機能的に盲目状態になります。眩しい光やストレスはこれらの症状を悪化させます。症状の進行はゆっくりしていますが、そのまま放っておいて自然に治る病気ではありません。多くの場合は次第に痙攣の回数が増し、人や物にぶつかるなど日常生活や仕事に大きな支障をきたすことになります。また、症状は通常、両目に起こりますが、左右差があることも少なくありません。

眼瞼痙攣の主な検査方法

診察時に、痙攣が生じていれば診断は容易ですが、診察時に痙攣が生じていなければ、誘発を試みます。たとえば、強くまぶたを閉じたり、唇を横に伸ばしたりを何度もやってみます。また、強い光を目に当てたりします。
眼瞼痙攣には、症状が似ている紛らわしい病気がいくつかあります。
医師はそれらの紛らわしい病気と鑑別し、眼瞼痙攣を診断します。そして、重症度の判定、治療へと進みます。

眼瞼痙攣の主な治療方法

ボツリヌス療法

ボツリヌス菌の毒素を痙攣している筋肉に注射する方法です。
治療時間も短く、通常は入院も不要で、次の日からは、普段と変わりなく生活をできます。
非常に効果の高い治療方法ですが、痙攣を永久に治してしまうものではありません。
2~3ヶ月の間症状を抑えることができますが、何度も繰り返し治療を受ける必要があります。
ボツリヌス菌
ボツリヌス菌

詳しくは医師にご相談下さい。
※当院では処方箋を発行し、院外処方をしておりますので販売は一切しておりません。
この病気に対して処方している薬を表示しています。

薬物治療

人工涙液の点眼や内服薬(抗コリン製剤、抗うつ薬など)を投与します。

手術

難治症例では、まぶたの筋肉や皮膚を短くする手術などがあります。

新宿東口眼科医院では、上記のうち点眼治療、ボツリヌス療法による治療を行っております。
ボツリヌス療法をご希望の方は、新川医師ないし浪川医師の一般外来のご予約を取って担当医とご相談ください。

関連疾患

上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。

網膜静脈閉塞症

※記載内容はあくまで一般的なもので、実際の治療法、治療薬、検査等に関しては、全てご担当した医師が決定するため、記載内容と一致するとは限りませんのでご理解の程宜しくお願い致します※

網膜静脈閉塞症

網膜静脈閉塞症とは、網膜静脈の血液の流れが、何らかの原因で途絶えてしまう病気です。
新宿東口眼科医院では、散瞳眼底検査OCT(光干渉断層計)蛍光眼底検査により、病態を把握し、必要に応じ、光凝固術を施行しております。

網膜静脈閉塞症とは

網膜静脈閉塞症とは、網膜の静脈(血管)が詰まり血液が流れなくなる症状を言います。静脈閉塞が起きた場所によって、病状は異なります。視神経乳頭から4方向に大きく枝分かれしている静脈のうちのいずれかに閉塞が起こった場合を「網膜静脈分枝閉塞症」と呼び、乳頭部で静脈の根元が閉塞した場合を「網膜中心静脈閉塞症」と呼びます。
網膜静脈閉塞症
眼底写真(右眼)
網膜の写真を撮ったものです。

網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)

網膜分枝静脈閉塞症は、視神経乳頭から4方向に大きく枝分かれしている静脈のうちのいずれかに閉塞が起こります。出血や腫れが中心部に及んでくると、視力も低下します。糖尿病とならんで、眼底出血を起こす代表的な病気です。

網膜中心静脈閉塞症(CRVO)

網膜中心静脈閉塞症は、血圧の急激な変動や、あるいは血管そのものの炎症によって静脈の根元が閉塞してしまい、浮腫や出血を起こします。影響は網膜全体に及ぶため、視力が障害されます。合併症としては重度の視力低下のほか、眼内出血、緑内障があり、失明に至ることもあります。

網膜静脈閉塞症

網膜静脈閉塞症の主な原因

網膜静脈閉塞症は、高血圧の50歳以上の方によく見られます。これは、高血圧は網膜の血管に影響されやすいためです。高血圧のほかに、血管の炎症や糖尿病などの血栓がつまりやすい病気がある場合にも、発症しやすくなります。

網膜静脈閉塞症の主な自覚症状

主な症状には急な目のかすみ、視野欠損、視力低下などが挙げられますが、静脈閉塞が起きた場所によって視力への影響に大きな差があります。自覚症状が全くない場合もあります。

網膜静脈閉塞症の主な検査方法

眼底検査 眼底にある網膜の状態をくわしく調べるために行います。検査の前に目薬をさして瞳孔を開き、検眼鏡を通じて主に視神経や網膜を観察する検査です。眼底疾患の有無を調べることが出来ます。
蛍光眼底検査 蛍光剤を血管内に送り込み、眼底の血流状態を写し出す事が出来るため、上記の眼底検査よりも精密な眼底写真を撮る事が出来ます。
OCT(光干渉断層計) 近赤外線を利用した眼底の検査機器です。網膜の断面の観察ができ、網膜疾患、特に黄斑部病変の精密な診断が早期かつ正確に行うことができます。

網膜静脈閉塞症の主な治療方法

一般に、発症した直後の急性期には、血流循環改善薬などの内服治療が行われます。また、眼底出血や浮腫、血管新生緑内障を予防するため、レーザー治療を行うことがあります。最近では硝子体を切除する手術によっても、視力の改善が得られることが報告されています。また、眼球注射でも効果があると言われています。発症直後はできるだけ早く治療を開始することが大切です。

関連疾患

上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
新宿東口眼科医院では網膜・硝子体の担当医による診察を行っております。

目の異物

※記載内容はあくまで一般的なもので、実際の治療法、治療薬、検査等に関しては、全てご担当した医師が決定するため、記載内容と一致するとは限りませんのでご理解の程宜しくお願い致します※
目の異物についての症状、原因の説明です。
新宿東口眼科医院では、症状に合わせて異物の除去や治療を行っております。

眼の異物は大きく分けて結膜異物角膜異物眼内異物の3つに分かれます。

結膜異物

白目やまぶたの裏側にごみがついたものを結膜異物といいます。

結膜異物

結膜異物

原因 砂や昆虫、コンタクトレンズなど、さまざまなものの飛入が原因でおきます。
症状 異物感・充血・眼痛などの症状が出現します。異物が角膜に傷をつけ,鋭い痛みを感じることもあります。ただし、異物が下瞼の裏に入ると、瞬きで動くことが少ないので痛みを感じないこともあります。
治療法 結膜の表在性の異物のときは、生理食塩水などで異物を洗い流します。まぶたの裏に異物が入っているときは、まぶたを裏がえし(反転)してゴミを探し、除去します。どちらの場合も、むやみにこすらずに眼科医に診てもらいましょう。こすってしまうと,主に裏側のまぶたに付着してしまうことが多く,なかなかとれなくなってしまいます。その理由は,上眼瞼内の瞼結膜に溝(瞼板下溝)があり,この溝に異物が入り込んでしまうからです。細く深い溝に物が落ちるとなかなかとれないのと同じ理由です。

角膜異物

黒目にごみなどがついたり、刺さったりすることを角膜異物といいます。
早急に異物を除去し、感染を防ぐことが重要です。

角膜異物

角膜異物

原因 代表的な角膜異物のひとつに、鉄工所などでの作業中に飛び込んでくる鉄片異物があります。
他に原因となる異物としては、睫毛、飛んできたゴミ、植物片、小さな昆虫、砂、ハードコンタクトレンズなどさまざまな小物体があげられます。
症状 角膜は非常に痛覚が発達しているため、異物が付着した瞬間に異物感、眼痛などの症状が現れます。また、鉄粉異物が入ったまま放置しておくと、角膜や球結膜の異物の周りにサビの環が出来てしまいます。このサビを充分取らないと、痛みや刺激症状(球結膜充血)が続く事があります。場合によっては黒目に濁りが生じ、視力低下を招くこともあります。
治療法 異物を除去し、同時に感染の予防を行います。角膜に刺さっている異物は、異物針や角膜ドリルで細隙灯(さいげきとう)顕微鏡下でていねいに除去する必要があります。 除去後は感染を予防するために、抗菌薬の眼軟膏を入れ眼帯をつけます。いったん感染を起こした場合には角膜潰瘍など重い合併症に進む危険性があるので、汚染されている異物の場合にはとくに感染予防対策が大切です。

眼内異物

黒目や白目を貫通して目の中にごみが入ってしまったものを眼内異物(眼球内異物)といいます。
眼内異物では、多くの症例で外傷性白内障、網膜剥離、硝子体出血、眼内炎など多くの合併症がみられます。早期発見、早期治療が視機能を保つうえで重要になります。
眼内異物

原因 眼球内異物は、ハンマーで石やくぎ・その他金属製のものをたたいたり、ノミを使っているときに、小さな破片が目に飛入する場合がほとんどです。
症状 外傷性白内障、硝子体出血などの合併があれば自覚症状として視力の低下、眼痛などを生じますが、異物が小さい場合などは自覚症状が乏しい場合もあるので、注意が必要です。
治療法 異物の飛入した場所により治療の方法は異なってきますが、基本的には入院して、手術で異物を摘出する必要があります。その際、白内障を合併していれば白内障摘出術、網膜剥離を合併していれば網膜復位術を併用して行います。術後は異物により感染の危険があるため、抗生物質の投与を行います。感染を起こしてしまうときわめて重篤になるので、緊急手術をしなくてはいけません。

関連疾患

中心性網膜症

※記載内容はあくまで一般的なもので、実際の治療法、治療薬、検査等に関しては、全てご担当した医師が決定するため、記載内容と一致するとは限りませんのでご理解の程宜しくお願い致します※
中心性網膜症
中心性網膜症は、網膜の中心部に水がたまって浮腫になる病気で、ストレスの関与が示唆されています。
新宿東口眼科医院では、蛍光眼底検査OCT(光干渉断層計)検査により、診断を確定し、循環改善薬、ビタミン剤などの内服で経過をみるか、症例によっては、網膜光凝固療法を施行しております。

中心性網膜症とは

中心性網膜症 中心性網膜症OCT
眼底写真(右眼)
網膜の写真を撮ったものです。
中心性漿液性網脈絡膜症(ちゅうしんせいしょうえきせいもうみゃくらくまくしょう)を略して、中心性網膜症と呼ばれています。中心性網膜症とは、網膜の中心部にある黄斑に浮腫が出きて起こる症状です。

原因

網膜は、外から入ってきた光が像を結ぶところです。特に黄斑部は物を見るうえで最も大切なところです。この網膜の外側に、栄養分を供給する血管の豊富な脈絡膜と呼ばれる組織があります。通常は、この脈絡膜を網膜色素上皮層と呼ばれる層が脈絡膜からの水漏れを防いでいます。しかし、何らかの原因でこの色素上皮の機能が弱まることがあります。そうすると、脈絡膜の血管から血液中の水分が色素上皮層からにじみ出て、網膜下に水が溜まることで浮腫が生じます。網膜が浮き上がった状態になり、このような状態を限局性の網膜剥離と言います。
ストレス社会が引き起こした病気であると言われていますが、正確な原因はわかっていません。30~50代の男性に多いといわれています。両眼同時に発症することは稀で、通常は片眼に発症します。神経症、腎症そして網膜症が代表的な合併症ですがその他にも心筋梗塞、脳梗塞、狭心症等があります。

中心性網膜症の主な自覚症状

物を見ようとすると、中心部が暗く、または白くかすんで見えにくい、ゆがんで見える、視力低下、小視症(物が小さくみえること)などの症状が出ます。

中心性網膜症の検査方法

眼底検査 眼底にある網膜の状態をくわしく調べるために行います。検査の前に目薬をさして瞳孔を開き、検眼鏡を通じて主に視神経や網膜を観察する検査です。眼底疾患の有無を調べることが出来ます。
蛍光眼底検査 蛍光剤を血管内に送り込み、眼底の血流状態を写し出す事が出来るため、通常の眼底写真ではわからない網膜の血管の様子がわかります。当院ではそれに準ずるDRI OCT Triton(3次元眼底像撮影装置)を使用した血管造影検査(AngioGraphy)の検査を行っております。
OCT(光干渉断層計) 近赤外線を利用した眼底の検査機器です。網膜の断面の観察ができ、網膜疾患、特に黄斑部病変の精密な診断が早期かつ正確に行うことができます。
DRI OCT Triton

中心性網膜症の治療方法

この病気は、たいていは半年程で自然に治る傾向があります。しかし、黄斑部の腫れを長く放置すると、治癒しても視力が元に戻らなかったり、再発しやすいため、眼科医のもとで経過観察をするのが基本です。一般的には消炎薬、循環改善薬、ビタミン剤などの内服で、黄斑部の腫れをとる治療が行われます。内服治療で症状がなかなか改善されない場合、網膜色素上皮の弱くなっているところをレーザーで焼いて補強するために光凝固術を行うことがあります。新宿東口眼科医院でも光凝固術をうけることが可能です。

レーザー光凝固術

網膜にレーザーを照射して、新生血管の発生を防ぐ方法。また、出血や白斑も治療できます。この治療で視力が回復するわけではありませんが、網膜症の進行を阻止することができています。

関連疾患

上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
新宿東口眼科医院では網膜・硝子体の担当医による診察を行っております。

結膜下出血

※記載内容はあくまで一般的なもので、実際の治療法、治療薬、検査等に関しては、全てご担当した医師が決定するため、記載内容と一致するとは限りませんのでご理解の程宜しくお願い致します※
結膜下出血

結膜下出血の症状・原因の説明です。
新宿東口眼科医院では、点眼液等で治療を行っております。

 

結膜下出血とは

結膜下出血とは、結膜(白目)下の小さい血管が破れ出血したものです。
程度はさまざまで、黒目の横がわずかに赤くみえる程度のものから黒目の周囲が真っ赤で、黒目の下の方には血がたまったようになるものまであります。充血とは違い,赤い線が増えるのではなく,赤く染まったように見えます。

結膜下出血の症状

1.出血の程度

結膜に存在する大小の血管が破れて、結膜の下に出血が広がります。小さな点状のものから、斑状、時に眼球結膜全体をおおう広範なものもあります。また、血腫(血ぶくれ)をつくることもあります。

2.自覚症状

通常の出血ではほとんど痛みやかゆみ、目やになどの症状はともないません。また、目が見えにくくなったり、視野が狭くなったりすることもありません。万一、これらの症状をともなう場合は、必ず眼科医の診察を受けて下さい。

3.症状の経過

1~2週間で自然に吸収されてきれいな白目にもどりますが、なかには2~3ケ月かかるものもあります。

結膜下出血の原因

結膜下出血の原因はいろいろとあります。
1.眼局所の要因
2.全身性疾患
3.原因不明のもの

の3つにわけられます。

いずれも、出血自体は、軽度であれば10日前後で自然吸収され白目にもどるため、治療の必要はありません。ただし、眼局所の要因や全身性疾患の場合は、原因疾患の治療が必要です。眼科医に診察してもらい指導をうけましょう。

1.眼局所の要因

◇眼外傷、手術によって起こります。
穿孔性眼外傷は感染の予防などのため直ちに穿孔部を閉じる必要があります。なかなか消えない結膜下出血は穿孔性眼外傷が隠れている場合もありますから、眼科医に相談してください。

◇急性結膜炎
急性出血性結膜炎流行性角結膜炎などにおこります。この場合は、痛みや目やに、涙が増えるなどのほの自覚症状があります。眼科の診察を受け、ほかの人にうつさなよう十分注意してください。

2.全身性疾患

◇動脈硬化、高血圧、糖尿病、出血性素因(貧血、白血病、紫斑病など)、腎炎にともなって起こります。
繰り返し結膜下出血がおこる人は上記の疾患の疑いがあります。内科で異常がないかどうかしらべてもらって下さい。ほとんどの場合、結膜下出血がおこった後に眼底出血がおこることはありません。しかし、上記のような疾患が原因の場合は眼底出血がおこり、失明することもありますので注意してください。

◇急性熱性疾患にともなって起こります。
マラリア、猩紅熱(しょうこうねつ)、ジフテリア、コレラ、発疹チフス、インフルエンザ、麻疹などでも結膜下出血がみられます。 原因疾患の治療を最優先してください。

3.原因不明のもの

誘因がはっきりしないことも多いですが、いくつかの誘因を挙げておきますと、くしゃみ・せき、過飲酒、月経、水中メガネのしめすぎなどです。

結膜下出血の治療

  • 繰り返しおこる人は、内科を受診してください。
    糖尿病、高血圧、血管や血液の異常がないかをしらべてもらいましょう。
  • 出血以外に痛みなどの症状があるときは、必ず眼科医に申し出てください。
  • 眼外傷がおこったときの状況は詳しく伝えてください。
    鋭利なものや金属片などで眼外傷をうけたり、ボールや転倒などで眼球の最も弱い部分が外傷をうけたときなど(穿孔性眼外傷)はすぐに治療が必要です。外傷の後、結膜下出血が長引く場合は、必ず精密検査をうけてください。

関連疾患

結膜下出血

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新宿東口眼科医院は、12/31~1/3を除き年中無休で診察しております。
休日(土曜/日曜/祝日)も診療している一般眼科です。
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