眼底(散瞳)検査
散瞳とはひとみが大きくなった状態のことを言います。通常、ひとみの大きさは周りが明るいか暗いかで小さくなったり、大きくなったりします。つまり、明るいところではひとみは小さくなり(縮瞳)、暗いところで、ひとみが大きくなります。散瞳検査とは、目薬(散瞳薬)でひとみを大きくして観察する検査で、眼底検査が必要な病気や、
白内障など水晶体の状態を詳しく調べる必要のあるときに行います。
散瞳薬を点眼すると
散瞳すると15分から30分くらい経つとひとみが大きくなってきます。そうなると光がたくさん入ってくるので、晴れた日外に出るとまぶしく感じ、視力も落ちます。また、ピントを合わせづらくなり近くの字がかすんで見えます。その間、車やバイクの運転や事務仕事、戸外での仕事などやりづらくなります。特に車やバイクの運転は事故につながるので、散瞳した日は運転しないようにしてください。それは、一般に6時間程度続きます。時間が経てば回復します。それまでは、慎重にされてください。
散瞳が必要となる疾患
散瞳後の検査、検眼鏡による医師の診察
検眼鏡(3ミラー、NCスーパーフィールド、倒像鏡、双眼等)を通じて主に視神経や網膜を観察する検査です。
この検査により眼底疾患の有無を調べることが出来ます。
主な検眼鏡
3ミラー 医療用具許可番号:16300BZY00270000
NCスーパーフィールド 医療用具許可番号:13B1X00268000059
倒像鏡 医療用具許可番号:13BZ2175
双眼倒像鏡 医療用具許可番号:22100BZX01054000
散瞳後の眼底カメラ
眼底カメラによる眼底撮影。所要時間は約5分です。
医療用具許可番号:218AABZX00112000
散瞳後の検査 OCT
眼底カメラによる眼底撮影。所要時間は約5分です。
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DRI OCT Triton(3次元眼底像撮影装置)とは(カメラで例えるとフィルムにあたる部分)の断層画像を撮影する検査です。このOCT検査により、診察だけでは分かりにくい網膜の状態を明らかにし、網膜の病気に対する治療方針の決定や、治療効果の判定に役立てることができます。
所要時間は約5分~10分程度です。
医療用具承認番号:226AABZX00146000 |
眼底検査(散瞳検査)にかかる費用
通常、眼底検査(散瞳検査)をした場合には汎網膜硝子体検査で算定とされます。保険3割額のご負担で、両目900円(片目の検査は450円)となります。
散瞳検査を行った場合には眼圧上昇の可能性がある為、精密眼圧検査をしております。また、視力に影響を及ぼす症状が多い為、ほとんどの場合で矯正視力をお測りしております。
下記は、一般的な眼底検査(散瞳検査)にかかる費用の例です。
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新患(保険3割額の負担) |
再診(保険3割額の負担) |
散瞳検査のみ(両目) |
初診料 810円
汎網膜硝子体検査 900円
精密眼圧 250円
矯正視力 200円
合計 2160円 |
再診料 210円
汎網膜硝子体検査 900円
精密眼圧 250円
矯正視力 200円
合計 1560円 |
散瞳検査+眼底カメラ(両目) |
初診料 810円
汎網膜硝子体検査 900円
精密眼圧 250円
矯正視力 200円
眼底カメラ 220円
合計 2380円 |
再診料 210円
汎網膜硝子体検査 900円
精密眼圧 250円
矯正視力 200円
眼底カメラ 220円
合計 1780円 |
散瞳検査+OCT(両目) |
初診料 810円
汎網膜硝子体検査 900円
精密眼圧 250円
矯正視力 200円
OCT 600円
合計 2760円 |
再診料 210円
汎網膜硝子体検査 900円
精密眼圧 250円
矯正視力 200円
OCT 600円
合計 2380円 |
上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
医師のご紹介
院長新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)
所属学会
日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴
平成13年 熊本大学医学部卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~新宿東口眼科医院 勤務
平成27年9月 新宿東口眼科医院 院長 就任
掲載インタビュー
常勤長谷川 二三代
(日本眼科学会認定 眼科専門医)