蛍光眼底撮影装置
網膜などの眼底の写真を撮る機械です。
※当院ではDRI OCT Triton(3次元眼底像撮影装置)を使用した血管造影検査(AngioGraphy)の検査を行っております。
医療用具承認番号:221AABZX00175000
蛍光眼底撮影装置の撮影画像
網膜中心動脈分岐閉塞症
耳上側の動脈に閉塞が見られます。下方の動脈の血管充盈(けっかんじゅうてん)は正常です。
網膜動脈閉塞症とは、網膜に血液を送っている動脈が詰まり、網膜の細胞への血流が途絶えてしまう病気です。細胞が活動するために必要な酸素や栄養は、血液によって供給されていますので、血流が途絶えると、間もなくその箇所から先の細胞は死んでしまいます。網膜細胞が死んでしまうと光を感知できなくなり、視覚が失われてしまう場合もあります。
周辺部の広い範囲に毛細血管充盈欠損(もうさいけっかんじゅうてんけっそん)が見られます。
糖尿病とは体内でインスリンを作れなくなったり、体内で作られたインスリンをうまく使えなくなったりする代謝異常の総称です。また、それはⅠ型、Ⅱ型に分類されます。
糖尿病性網膜症は、網膜の状態などから進行の段階が3つに分けられます。単純網膜症から増殖前網膜症の段階ではほとんど自覚症状がないため、初期の段階で患者さん自身が眼の異常に気がつくことは困難です。
耳上側静脈の閉塞部位に毛細血管充盈欠損(もうさいけっかんじゅうてんけっそん)と健常な網膜との境界部に新生血管からの蛍光色素の漏出が見られます。
分枝静脈閉塞症は、視神経乳頭から4方向に大きく枝分かれしている静脈のうちのいずれかに閉塞が起こります。出血や腫れが中心部に及んでくると、視力も低下します。糖尿病とならんで、眼底出血を起こす代表的な病気です。
黄斑部の広い範囲に過蛍光が見られます。
加齢黄斑変性症は、網膜の中心にある黄斑部が老化して、老廃物が蓄積されると網膜の下に新生血管が生え、視細胞の破壊や出血により視力障害を起こします。症状としては、網膜の中心部が悪くなるので、「ものがゆがんで見える」「見ているものの中心が欠けて見える」「ものがはっきり見えない」等があります。
上記は一般的な説明です。症状が気になる方は受診の上、医師に相談して下さい。
医師のご紹介
院長新川 恭浩
(日本眼科学会認定 眼科専門医)
所属学会
日本眼科学会、日本白内障屈折矯正手術学会、日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会
経歴
平成13年 熊本大学医学部卒
平成14年 京都大学医学部 眼科学教室入局
平成14年 島田市立島田市民病院 勤務
平成20年 高松赤十字病院 勤務
平成22年 公益財団法人田附興風会 北野病院 勤務
平成26年10月~新宿東口眼科医院 勤務
平成27年9月 新宿東口眼科医院 院長 就任
掲載インタビュー
常勤長谷川 二三代
(日本眼科学会認定 眼科専門医)