436:二重整形は目に悪いのか
こんにちは、新宿東口眼科医院です。本格的に暑くなってまいりましたがみなさまいかかがお過ごしでしょうか。
今回のメルマガでは「二重の美容整形は目に悪いのか」についてお話します。
≪二重整形とは≫
現在日本で行われている一般的な二重整形には埋没法と切開法があります。埋没法はまぶたに細い糸を埋め込んで二重を作り、切開法はまぶたを切開したそのラインで二重を作ります。費用は簡単なものだと1万円代から、本格的なものだと数十万円ほどです。
≪二重整形の危険≫
その1 まぶたの裏から糸が出ることによる眼疾患(主に埋没法)
まぶたの裏側から埋め込んだ糸が出てくる可能性があります。異物感や痛みを感じることがあり、目の表面を傷つけてしまう場合があります。角膜に傷がついたり結膜に炎症が起きる危険性があります。
その2 感染によってまぶたが腫れる
糸を入れた部分から感染することで、まぶたが赤く腫れてしまうことがあります。まぶたの炎症を引き起こします。
その3 目の疲れがひどくなる、目の開きが重くなる(主に埋没法)
目をあける筋肉に糸がかかるので目の疲れを感じることや開きが重くなることもあります。目の疲れから肩こりや頭痛を引き起こす可能性もあります。
以上の要因により起こる可能性のある病気
角膜炎、結膜炎、眼精疲労、眼瞼炎 など
≪眼瞼下垂手術との違いは?≫
二重整形と似たように思われがちですが、眼科で行う眼瞼下垂手術は別物です。眼瞼下垂症とは老化などが原因でまぶたの筋肉が弱くなり、眼が開きにくくなる病気のことです。まぶたを持ち上げる筋肉のことを眼瞼挙筋といい、この筋肉を縫って縮めることでまぶたの開く力を強化して目の縦幅を広げます。これが眼瞼下垂手術です。
二重整形をしたあとに、目に違和感を感じる場合や痛み腫れ等がある場合ははやめの眼科受診をおすすめします。少しでも気になることがあればお気軽にご相談ください。
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●本文の内容は一般論の概括的記述ですので、個々人の診断治療には必ずしも当てはまりません。